NECとトレンドマイクロ、新たなセキュリティソリューションを共同開発へ

NECとトレンドマイクロは、未知の不正プログラムの対策とセキュリティ基準を満たさないコンピュータの隔離を同時に行う新しい企業向けのソリューションを共同で製品化する。

» 2009年12月22日 12時12分 公開
[ITmedia]

 NECとトレンドマイクロは12月22日、未知の不正プログラムの対策とセキュリティ基準を満たさないコンピュータの隔離を同時に行う企業向けソリューションを共同開発すると発表した。2010年上半期の製品化を目指す。

 2社では、NECのネットワークアクセス制御技術「Plug & Secureテクノロジー」と、トレンドマイクロの不正プログラム対策サービス「Threat Management Solution(TMS)」を組み合わせ、セキュリティ基準を満たさないコンピュータによる企業ネットワークへの影響を最小化する製品を開発する。

 Plug & Secureテクノロジーは、レイヤ2で企業ネットワークに接続されたコンピュータを自動検出し、VLANを利用してのネットワーク構成の自動変更を行うことで、OSやセキュリティ対策ソフトが最新ではないといったコンピュータを個別に隔離する。TMSは専用機器を用いてネットワーク上にあるコンピュータを監視し、不正プログラムの感染が疑われるコンピュータを遮断して、駆除やさらなる監視といった対応ができるソリューションとなる。

 2社では技術を組み合わせることで、セキュリティ基準を満たしていないコンピュータを専用ネットワークへ個別に隔離して、定義ファイルでの発見が難しい未知の不正プログラムを含めたコンピュータへの対処が可能になると説明。従来は、セキュリティ基準を満たしていないコンピュータが複数の場合でも同一の専用ネットワークへ隔離していたため、不正マシンに感染したコンピュータがほかのコンピュータに感染を広げる恐れや、未知の不正プログラムを見逃してしまうなどの課題があった。

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