iPhone、Twitter、Kindle――2010年勢力予想オルタナブログ通信(5/5 ページ)

» 2010年01月08日 16時58分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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電子書籍の今後はどうなる?

 2009年は、中村昭典氏「中村昭典の、気ままな数値解析」の【0.22%】 今年1年で雑誌170誌が休刊…は多いのかにあるように、雑誌の休刊が相次いだ。しかし中村昭典氏が指摘するように、分母が多すぎるということもある。

 出版不況の一方で注目されるのが、電子書籍だ。林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」の電子書籍端末の相次ぐ登場で勢力図は変わるのかでは、電子書籍市場について考察している。最近は、斉藤徹氏のスマートフォン,タブレット,ネットブック等 多様化するモバイル端末の普及予測 2006-2013年にもあるように、端末の小型化などもあってか、電子書籍がリアル書籍を上回るケースも出ている。なおこの話題は、ITmedia海外速報部・佐藤由紀子氏「海外速報部ログ」のギフトとしてのKindleでも触れられている。

 この傾向は、橋本正徳氏「オルタナティブ☆ハシモト」が紹介したように、Kindle for iPhoneの登場でますます進むかもしれない。

 また、斉藤徹氏「in the looop」の個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃が、興味深かった。印税率の高い電子書籍を個人で出版できるサービスはほかにもあるが、専用の電子書籍リーダーが必要だったり、そもそもユーザー数が少なければ難しい。それに対して、初期費用はかかるにせよ絶対的なユーザー数の多いAmazonならば、著者のメリットも大きい。斉藤徹氏が指摘するように、出版社にとって脅威となる可能性がある。

 佐藤由紀子氏の「ポピュラーサイエンス」の出版社が提案する電子雑誌リーダー「Mag+」では、雑誌専用電子リーダーのプロトタイプも登場したと紹介されていて、興味がそそられる。

 電子書籍ではないが、ネット上で本の一部を“立ち読み”できるGoogleブックも注目だ。永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」のおお、Googleブックで、「朝のカフェで鍛える実戦的マーケティング力」を読むことができる!!は、著者としてGoogleブックに触れている。

 本の広告として著名人などの書評が掲載されることがあるが、永井孝尚氏アマゾンの書評が広告になる時代によると、Amazonに書かれたレビューが掲載されていたという。新しい広告の形になっていくのだろうか。

 電子書籍の普及で大きく変わるかもしれない出版流通の世界について、成井秀樹氏「なるいのDRM進化論」でDRM進化論 出版流通の再定義(1)DRM進化論 出版流通を再定義する(2)といったまとめが書かれているの。興味がある方はぜひ目を通してほしい。

 最後に、林雅之氏「『ビジネス2.0』の視点」のデジタル教科書が2015年に全ての小中学校全生徒に配備へというエントリーを紹介したい。これが実現すると、教育の現場もガラリと変わるかもしれない。今後の動きに注目だ。

 以上、12月17〜30日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から紹介させていただいた。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーも読んでほしい。

 新着エントリー一覧をチェックすれば、投稿されたばかりの新鮮なエントリーを読める。フィード配信もされているので、リーダーなどを使えば外出先からでもチェック可能だ。

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