Google Appsと連係可能なホスティングサービス、KDDI子会社が提供へ

KDDIウェブコミュニケーションズは、ホスティングサービスにGoogle Appsと連係できる機能を導入した。中小企業のクラウド型サービスの利用を支援する。

» 2010年01月13日 17時14分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 KDDIウェブコミュニケーションズは1月13日、共有型サーバレンタルサービス「シェアードプランZシリーズ」に、企業向けアプリケーションスイート「Google Apps Premium Edition」と連係できる新機能を導入した。中小企業のクラウド型サービスの利用を支援するという。

 シェアードプランZシリーズは、マルチドメイン無制限や外部バックアップなどの機能を搭載したサービスで、2009年12月から提供する。新機能では、Google Apps Premium Editionの1アカウントを追加費用なしで利用(2アカウント以上はGoogle Apps Premium Editionの有償利用登録が必要)できるもので、サービスで契約しているドメインでGoogle Apps Premium Editionの各アプリケーションを利用できるようになる。

新機能の概要イメージ

 新機能の狙いについて山瀬明宏社長は、「日本の人口が減少に転じたのに次いで2015年には世帯数でも減少に転じる。国内市場が今後縮小に向かう中で、日系企業が成長するにはグローバル市場に出るしかなく、企業が組織の内外で効率的な業務環境を手にできる支援が今後求められる」と説明した。

 例えば社内で利用しているメールをGmailと連係させたい場合、サービスの登録画面でGoogle Appsとの連係を希望するチェックボックスにチェックして、メールアドレスやアカウント情報などを登録すれば良い。これにより、社内環境では通常のホスティングサービスにアクセスし、社外ではGmailにアクセスしてメールを利用できるようになるという。

新機能を発表する山瀬氏

 サービスを担当するSMB事業本部の高畑哲平本部長は、「国内企業の97%を占めるといわれる49人以下の中小企業にはIT管理者がいないところも多いが、今後はクラウド型サービスの活用で業務効率を高めたいというニーズが強い。新機能は可能な限り登録や設定を簡素化することで、ITに詳しくない人でも使いやすいよう工夫した」と話す。

 同社では約8800社の販売チャンネルを活用して新機能を訴求する計画。サービス初年度に3000アカウント、2013年に5万5000アカウントの利用を見込んでいる。

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