The Linux Foundation、2010年度はマネジメント層にフォーカス

The Linux FoundationのジャパンディレクタとしてTurbolinux Indiaの社長などを務めた福安徳晃氏が就任。マネジメント層に向けてLinux/OSSを啓もうしていくことなどが明らかとなった。

» 2010年02月05日 12時40分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 The Linux Foundationは2月4日、日本における2010年度の新体制と活動計画を発表した。

 ポイントとなるのは新体制の顔ぶれと、その活動計画。2006年5月から日本での活動を統括するジャパンディレクタとして活躍していた工内隆氏の後を引き継いだのは福安徳晃氏。

 Turbolinux Indiaの社長のほか、ゼンドジャパンの代表取締役社長、ターボリナックス営業本部長などを務めた福安氏。Linux/オープンソースへの理解は深いと推察されるが、例えばTurbolinux Indiaの売り上げは、連結売上高の10%未満であるとしてTLホールディングスのIRには記載されていないため、その経営手腕は未知数だ。非営利団体であるThe Linux Foundationではこれまでと異なる手腕も必要となることが予想されるため、福安氏がどのようなかじ取りを行っていくかが今後注目される。

 そんな福安氏は、これまで工内氏が活動目標として掲げていた「Bridges to Communities(開発コミュニティーへの橋渡し)」がある程度達成されたと考えており、次の目標として、企業のマネジメント層に、Linux開発コミュニティーに参加する意義や価値、あるいは、オープンソースへの誤解や不安を払しょくするような情報発信、啓発活動を展開したいという。

 今年度開催するイベントとしては、モバイル端末向けのLinuxディストリビューション「Moblin」に関するセミナー「Moblin Seminar Spring 2010」を4月21日に、昨年リーナス・トーバルズの来日でも話題となった「Japan Linux Symposium」を9月2日〜29日にそれぞれ開催するという。

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