富士通、コンピューティングリソースを月額で利用する新サービス

富士通は、コンピューティングリソースを月額で利用する新サービスを5月から試験的に始める。商用サービス化は10月の予定。

» 2010年02月22日 16時24分 公開
[ITmedia]

 富士通は2月22日、サーバやストレージ、ネットワークなどのコンピューティングリソースを月額で利用できる新サービス「オンデマンド仮想システムサービス」を5月10日から試験的に始めると発表した。10月に商用サービス化する予定だという。

 新サービスは、同社のクラウド型サービス基盤「Trusted-Service Platform」を利用して提供するもの。ユーザーは、Web画面でサーバ構成やスペック、台数、OSなどを選択するだけで仮想的なICTシステムを構築でき、設定から数分程度でサーバ環境を利用できるという。

 また、仮想サーバやディスクの追加・削減、バックアップやリストア、ファイアウォールの設定などもWeb上ででき、ダッシュボード機能で仮想サーバのCPUの稼働状況、ディスクの使用IO数、ネットワーク転送量などを常時確認できる。同社では事前検証済みのサーバ構成をシステムテンプレートとして提供する。

 料金はディスクやネットワークを容量や通信量による従量課金として、OSやミドルウェア、セキュリティ機能などは月額課金となる。仮想サーバごとにシャットダウンでき、利用していない間は課金されない。10月からの商用サービスでは、料金メニューとして仮想サーバの性能に応じた「エコノミー」「スタンダード」「アドバンス」「ハイパフォーマンス」の4タイプを用意。エコノミータイプは1時間当たり31円で利用できるという。

 同社ではサービス開始から1年間で1000社への導入と、クラウドサービス全体では2012年度末に3000億円の売り上げを見込んでいる。

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