三菱東京UFJ銀行、仮想化AIXのサーバ統合基盤を運用へ

三菱東京UFJ銀行は、仮想化技術を採用するAIXのサーバ統合基盤の運用を始めた。将来的に行内クラウド化も視野に入れているという。

» 2010年02月23日 15時54分 公開
[ITmedia]

 三菱東京UFJ銀行は、行内システム基盤として仮想化技術を採用するAIXのサーバ統合基盤の運用を始めた。製品提供などを担当した日本IBMが2月23日に発表した。

 同システムは、IBMのPowerプロセッサおよびOSのAIXを搭載する「IBM Power570」や「IBM Power520」などで構成される。1つのコアを10分割して動的に配分する「マイクロ・パーティショニング・システム」技術や、稼働中の論理サーバをほかの物理サーバへ移動できる「ライブ・パーティション・モビリティ」技術、論理区画ごとに物理ポートを割り当てることなく、ネットワークやストレージにアクセスできる「Virtual I/O Server」の仮想化インタフェースなどを採用した。

 これにより、CPU数を50〜70%、消費電力を60〜80%、サーバ基盤に関連するトータルコストを50〜70%それぞれ削減したという。また、I/O仮想化を用いた物理コンポーネント数の圧縮と停止保守時間の短縮により、開発生産性や可用性、信頼性の向上も図った。

 同行では、将来的に行内クラウドサービスへの展開も視野に入れているという。

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