SI6社が「非機能要求グレード」の完成版を公開

国内のSI事業者6社などが策定を進めてきた「非機能要求グレード」が完成し、Webで公開された。

» 2010年02月25日 18時54分 公開
[ITmedia]

 国内のシステム構築(SI)事業者6社による「システム基盤の発注者要求を見える化する非機能要求グレード検討会(略称:非機能要求グレード検討会)」は2月25日、2008年から策定を進めてきた「非機能要求グレード」が完成したとして、Webサイトで公開した。

 非機能要求グレードは、システムを検討する段階で発注者と受注者が予め共通の認識を得られるようにするために、システム基盤に関する非機能要求の「水準/度合い」を情報システムの性格によって段階的に表記したツール「グレード表」「非機能要求項目一覧」「樹系図」の3つで構成される。

 非機能要求グレード検討会はNTTデータと富士通、NEC、日立製作所、三菱電機インフォメーションシステムズ、沖電気工業が参加して2008年4月に発足し、同年11月からは経済産業省主催の非機能要求グレード「ユーザビュー検討委員会」のメンバーだった清水建設とJFE スチール、日産自動車、東京海上日動火災保険、東京ガス、日本航空インターナショナル、ローソンが策定に協力した。

 2009年5月に非機能要求グレードの第1版を公開しており、同版に寄せられた391件のパブリックコメントや、東京海上日動火災保険および東京ガスでの評価などを踏まえて、今回の完成版を公開した。

 非機能要求グレード検討会は、3月中に非機能要求グレード完成版の著作権を情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター(IPA/SEC)に譲渡し、今後はIPA/SECが非機能要求グレードの普及を推進する。

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