feedpath Rooms――メールに代わる企業間の情報共有ツールに

フィードパスは、プロジェクト単位で企業の担当者同士がメッセージやファイルをやりとりできるサービス「feedpath Rooms」の提供を開始した。後藤康成CTOは「メールに代わるプロジェクトの情報共有ツール」と位置付ける。

» 2010年03月03日 18時07分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 フィードパスは、他社との共同プロジェクトの情報共有に特化したコラボレーションサービス「feedpath Rooms」の提供を開始した。トピックやコメントなどを共有できる「メッセージング」や各種ファイルのやりとりができる「共有ストレージ」など、機能を絞り込んで提供する。1Gバイトのストレージ容量を5ユーザーで活用する場合は、無料で利用できる。

 feedpath Roomsは、企業間や部門をまたぐプロジェクト単位で、メッセージとファイルを一元管理できる場所をネットワーク経由で提供するサービス。プロジェクトの担当者が別の企業の担当者を招待し、メッセージやファイルを交換、共有する。「サービスの約款」「ビジネスプラン」「プロモーション」などプロジェクトのテーマごとに、「トピック」と呼ぶスレッドを立て、スレッド形式のメッセージおよびフォルダ形式のファイルを共有できる。

feedpath Roomsの「フォルダ一覧」画面 feedpath Roomsの「フォルダ一覧」画面

 プロジェクトごとに管理者を立て、メンバーの書き込みやトピックの完了なども管理できる。利用者側は、受信するメッセージやファイルのフォルダ分けを個人で設定しなくても済む。アップデートされた情報をプロジェクトメンバーに電子メールで知らせることも可能だ。

フィードパスの後藤康成氏 フィードパスの後藤康成氏

 フィードパスの後藤康成CTO(最高技術責任者)はfeedpath Roomsを「電子メールに代わるプロジェクトの情報共有ツール」と位置付ける。企業をまたぐプロジェクトの情報共有では、メーリングリストの活用や電子メールへの添付ファイルといった形が取られる。feedpath Roomsは電子メールのやりとりで散らばったスケジュールや進ちょく、頻繁に更新されるファイルなどを集約し、プロジェクトを円滑に進行させる役割を果たす。

 後藤氏は競合サービスとして、企業間の情報共有にも対応したSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型のグループウェアを挙げる。だが「グループウェアはあらゆる情報の共有を前提」(後藤氏)としており、共有すべき情報とそうではない情報が混在する可能性もある。feedpath Roomsでは提供する機能をメッセージングとファイル共有に絞り込むことで、必要最低限のやりとりに特化できる点を考慮した。

 5ユーザーで1Gバイトのストレージを使う場合は無料。最大300人が20Gバイトのストレージを共有する場合は、月額3万円(税抜き)。一人当たりに換算すると月額100円から。サービスの主な対象は中小企業。プロジェクトリーダーがワンクリックでサービスを導入できる「低価格さ」にこだわり、情報システム部門の決済が必要なファイルサーバやグループウェアとの差別化を図っていく。

プラン名 プロジェクト参加人数 ストレージ容量 月額料金(税抜)
スタートプラン 〜5人 1Gバイト 無料
プラン20 6〜20人 20Gバイト 4,000円
プラン50 21〜50人 20Gバイト 7500円
プラン100 51〜100人 20Gバイト 1万2000円
プラン300 101〜300人 20Gバイト 3万円
feedpath Roomsのプランと料金形態(プロジェクト単位で課金)

 5月には、携帯電話およびiPhone、Android搭載端末、スマートフォン(Blackberry)からもfeedpath Roomsを利用できるようにする見通し。2010年末までに1000プロジェクトの契約(無料契約も含む)、3000万円の売り上げを目指す。

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