フィードパスは、プロジェクト単位で企業の担当者同士がメッセージやファイルをやりとりできるサービス「feedpath Rooms」の提供を開始した。後藤康成CTOは「メールに代わるプロジェクトの情報共有ツール」と位置付ける。
フィードパスは、他社との共同プロジェクトの情報共有に特化したコラボレーションサービス「feedpath Rooms」の提供を開始した。トピックやコメントなどを共有できる「メッセージング」や各種ファイルのやりとりができる「共有ストレージ」など、機能を絞り込んで提供する。1Gバイトのストレージ容量を5ユーザーで活用する場合は、無料で利用できる。
feedpath Roomsは、企業間や部門をまたぐプロジェクト単位で、メッセージとファイルを一元管理できる場所をネットワーク経由で提供するサービス。プロジェクトの担当者が別の企業の担当者を招待し、メッセージやファイルを交換、共有する。「サービスの約款」「ビジネスプラン」「プロモーション」などプロジェクトのテーマごとに、「トピック」と呼ぶスレッドを立て、スレッド形式のメッセージおよびフォルダ形式のファイルを共有できる。
プロジェクトごとに管理者を立て、メンバーの書き込みやトピックの完了なども管理できる。利用者側は、受信するメッセージやファイルのフォルダ分けを個人で設定しなくても済む。アップデートされた情報をプロジェクトメンバーに電子メールで知らせることも可能だ。
フィードパスの後藤康成CTO(最高技術責任者)はfeedpath Roomsを「電子メールに代わるプロジェクトの情報共有ツール」と位置付ける。企業をまたぐプロジェクトの情報共有では、メーリングリストの活用や電子メールへの添付ファイルといった形が取られる。feedpath Roomsは電子メールのやりとりで散らばったスケジュールや進ちょく、頻繁に更新されるファイルなどを集約し、プロジェクトを円滑に進行させる役割を果たす。
後藤氏は競合サービスとして、企業間の情報共有にも対応したSaaS(サービスとしてのソフトウェア)型のグループウェアを挙げる。だが「グループウェアはあらゆる情報の共有を前提」(後藤氏)としており、共有すべき情報とそうではない情報が混在する可能性もある。feedpath Roomsでは提供する機能をメッセージングとファイル共有に絞り込むことで、必要最低限のやりとりに特化できる点を考慮した。
5ユーザーで1Gバイトのストレージを使う場合は無料。最大300人が20Gバイトのストレージを共有する場合は、月額3万円(税抜き)。一人当たりに換算すると月額100円から。サービスの主な対象は中小企業。プロジェクトリーダーがワンクリックでサービスを導入できる「低価格さ」にこだわり、情報システム部門の決済が必要なファイルサーバやグループウェアとの差別化を図っていく。
プラン名 | プロジェクト参加人数 | ストレージ容量 | 月額料金(税抜) |
---|---|---|---|
スタートプラン | 〜5人 | 1Gバイト | 無料 |
プラン20 | 6〜20人 | 20Gバイト | 4,000円 |
プラン50 | 21〜50人 | 20Gバイト | 7500円 |
プラン100 | 51〜100人 | 20Gバイト | 1万2000円 |
プラン300 | 101〜300人 | 20Gバイト | 3万円 |
feedpath Roomsのプランと料金形態(プロジェクト単位で課金) |
5月には、携帯電話およびiPhone、Android搭載端末、スマートフォン(Blackberry)からもfeedpath Roomsを利用できるようにする見通し。2010年末までに1000プロジェクトの契約(無料契約も含む)、3000万円の売り上げを目指す。
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