カラダが入力装置になる先進技術、Microsoftが披露

筋電位や生物音響を利用して、指や手の動きでコンピュータを操作したり、手のひらをキーボードにできる技術を、Microsoftの研究部門が開発している。

» 2010年03月03日 14時49分 公開
[ITmedia]

 マウスやキーボードではなく、人体を使ってコンピュータを操作する技術などの先進的技術を、Microsoftが披露する。

 同社は3月3日から4日にかけて、研究部門Microsoft Researchが開発している技術を披露するイベント「TechFest」を開催する。今年は、ジェスチャーなどの動きを入力に利用するNUI(自然ユーザーインタフェース)などの技術をデモする。

 同イベントで披露される技術の1つが、「Muscle-Computer Interfaces(muCIs)」だ。これは筋肉が動く際に生じる電気信号を利用して、指や手の動きでコンピュータを操作するというもの。腕に取り付けた筋電位測定装置で手の動きを読み取って、それをシステムへの命令に変換する。

エアギターで音ゲーをプレイするといった用途にも使える(右)

 もう1つのNUI技術「Skinput」は体の表面を入力デバイスに変えられる。腕や手のひらを指先でタップ(軽くたたく)したときに生じる音響信号を分析して、どの部分がタップされたのかを認識し、それに基づいてコンピュータを操作する。プロジェクタと組み合わせて、腕や手のひらにキーやボタンを投影することもできる。

指をコントロールパッドにしてテトリスをプレイ。人差し指をタップすると「回転」など、それぞれの指に特定の操作が割り当てられている
腕や手のひらにキーやボタンを投影

 このほか、タッチスクリーンを利用して、カンバスに筆で絵を描くようにコンピュータで絵が描ける「Project Gustav」も披露する。

Project Gustav

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