Microsoft、中堅企業向けサーバ「EBS」の提供終了へクラウドへのシフトが理由

Microsoftが2008年に発売した中堅企業向けサーバ「Windows Essential Business Server」の提供を終了する。ユーザーにはクラウドサービス「BPOS」などへの移行を勧めている。

» 2010年03月08日 15時22分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは3月5日、中堅企業向けサーバソリューション「Windows Essential Business Server(EBS)」の開発を6月30日で終了すると発表した。サポートは継続するが、顧客企業には「Windows Server 2008 R2」やクラウドサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」などへの移行を推奨している。

 EBSは、2008年11月に発売されたオールイン型サーバスイート「Windows Essential Server Solutions」ファミリーの製品。同ファミリーは、中堅中小企業を対象に、大企業向けサーバ技術を企業規模似合わせて低コストで提供することを目的としており、ほかに小規模企業向けの「Windows Small Business Server(SBS)」がある。

 Microsoftは提供終了の理由として、中堅企業がコスト削減手段として仮想化やクラウドコンピューティングサービスの採用などにシフトしてきていることを挙げている。

 EBSの終了はほかのサーバソリューションには影響せず、SBSは今後も継続するという。

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