情報機器市場の成長性――ポメラなどが新たな需要にアナリストの視点(3/3 ページ)

» 2010年03月18日 08時00分 公開
[甲斐優太(富士キメラ総研),ITmedia]
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国内PC市場動向

 国内PC市場を筐体別に分析すると、数量ベースではNetbook/MIDによる市場規模の拡大が顕著である(図4)。2008年のPC市場の規模は6.3%であるのに対し、2009年は15.2%、2013年は17.9%まで達する見通しだ。

PC筐体別市場規模比率:国内数量ベース 図4:PC筐体別市場規模比率(国内数量ベース) 出典:富士キメラ総研2010 情報機器マーケティング調査総覧(上巻)

 金額ベースでは、市場規模は僅少にとどまっている(図5)。2008年が2.4%だった市場規模は、2013年には5.8%となるが、大幅な成長は見込めない。2012年にはマイナス成長に転じる見通しだ。価格競争の激化で製品単価の下落が著しく、参入ベンダーの収益を悪化させるため、金額ベースでは有望な市場とは言い難い。今後は、収益単価の高いサブノート市場を見据えた製品展開が推測される。

PC筐体別市場規模比率:国内金額ベース 図5:PC筐体別市場規模比率(国内金額ベース) 出典:富士キメラ総研2010 情報機器マーケティング調査総覧(上巻)

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