クラウド時代のサービスマネジメント――その未来が示されるIBM Pulse Japan 2010 Preview

日本IBMは5月18日に実施を予定する「Pulse Japan 2010」で、クラウド、そしてサービスマネジメントの活用について、企業が進むべき方向性を示すようだ。

» 2010年04月05日 10時00分 公開
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 2010年5月18日――それは国内で既に3度(前身となるService management Conference 2008を加えれば4度)の実施を経ている、Pulse Japanの開催日である。前回同様グランドプリンス赤坂を会場に、クラウドコンピューティングの現在、そしてクラウド化におけるサービスマネジメントがどうあるべきかについて、日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)が有する現実解やノウハウが一挙公開される形だ。

 Pulse Japan 2010では「クラウド時代到来。決め手はサービスマネジメント」というコンセプトのもとに、複数のトラック/セッションが予定されている。だがPulseは日本だけのイベントではなく、米IBMが世界市場を対象に、例年米国で開催しているイベントでもある。直近となる2010年2月には、ラスベガスの地で「Integrated Service Management」を掲げ、実施された。

 それぞれのコンセプトを比較すると、Pulse Japan 2010のほうが、よりクラウドコンピューティングを意識した内容であると考えられる。実際日本IBMでは欧米圏と比較して、日本企業がクラウドに対して抱く興味は大きいと見ており、その背景には“クラウド化されたITに移行することによるコスト削減”に対する期待があるのだという。

 このため日本IBMはPulse Japan 2010のセッションについて、ただ米国のコンテンツをローカライズしたものだけではなく、日本企業のクラウドに対する問題意識にフォーカスしたものを、多く取り揃えたという。“クラウド&サービスマネジメント”に関心のある企業ユーザーにとって、その最新動向に触れられる絶好の機会となるのではないか。

クラウド指向の全てのユーザーに答えるセッション群

 上述した“日本企業のクラウドに対する問題意識”。日本IBMではこれを、いくつかのユーザーパターンに分類して捉えているようだ。例えば一口にユーザーと言っても、クラウドを企業で利用する側/クラウド型のサービスを提供する側/エンドユーザーとしてパブリッククラウドを利用する側/パブリック、プライベートを問わずクラウドを支えるITインフラを運用する側、などが存在する。

 これらのパターン、そしてユーザー側のクラウドに対する準備段階に応じて、Pulse Japan 2010のセッションは、複数のトラックに分けられている。

 これから自社に最適なクラウドの活用形態を検討する企業には「クラウド構築に向けた戦略的アプローチ(Aトラック)」、既にクラウド活用のビジョンを定めており実装のノウハウを得たいのであれば「クラウド構築を支援する実践的手法(Bトラック)」、日本IBM自身が提供する(パブリック)クラウドについてどのような成果を挙げられるか? について情報を得たいのであれば「広がるIBMのパブリック・クラウド(Cトラック)」が適しているだろう。

 また、クラウド活用を考える全ての企業が考えるべき「クラウド時代のサービスマネジメント/セキュリティー」については、その重要性からもDトラック/Eトラックと2つのトラックを設け、実施される予定だ。

TCO削減はサービスマネジメントによってこそ成る

 多くの日本企業が、クラウド活用によるコスト削減を目指している――これは既に述べた通りだ。だが仮想化によりサーバを統合したり、場当たり的にパブリッククラウドを取り入れたりするだけでTCOを削減できるわけではない。またコスト削減だけを目的にすると、IT基盤が提供するサービス自体のクオリティが低下しかねない。

 原因は、コスト/リスク/クオリティが三すくみの関係にあるからにほかならず、可視化、コントロール、オートメーションの観点からそのバランスの最適化を図るのが、IBMのサービスマネジメントである。

 日本IBMは、クラウド管理プラットフォームのための体系的なモデルを定義している(下図参照)。ここで“サービスを実現する要素を管理”するとされている“運用サポートシステム”こそが、Tivoliに代表される同社のサービスマネジメント製品群が、担う部分だ。

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 当然、過去実施されてきたPulse Japanでも、サービスマネジメントの重要性が伝えられてきたが、今回Pulse Japan 2010のプログラムには、クラウドとサービスマネジメントの連携による具体的な効果が上がりつつあるということで、事例セッションの充実が目立つ。

 自社のITサービス基盤にクラウドを適用した三菱総研DCS(セッションA-4)、クラウド構築の経験を生かし、それを外販にもつなげるという兼松エレクトロニクス(セッションB-3)、サービスマネジメントによってネットワーク管理を実践しているKDDI(セッションE-2)などが登壇を予定しており、実践者としての経験に基づいた情報が得られそうだ。


 当日はほかにも、IBMが掲げるコーポレートビジョン“Smarter Planet”の実現を担う「スマートな企業資産管理(Fトラック)」でEAM(Enterprise Asset Management)、そしてMaximoの最新動向が取り上げられたり、「IBM System z 進化するサービスマネジメント(Zトラック)」ではクラウド時代のメインフレーム運用のあり方について紹介されたりする。ユーザーを対象としたものだけでなく、サービスマネジメントソリューションのビジネス展開を狙う「パートナー向けセッション(Gトラック)」も設けられる。まさに“クラウド時代のサービスマネジメント”の行方を示すカンファレンスとなるだろう。

「Pulse Japan 2010」セミナー情報
日時 2010年05月18日(火)
13:00〜17:00 (受付開始 12:30〜)
会場 グランドプリンスホテル赤坂
東京都千代田区紀尾井町1-2
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入場料 無料

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提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2010年5月14日