OracleがMySQL Cluster 7.1をリリース、次期MySQLの新機能詳細なども公開

Sun買収後、コミュニティーなどから不安の声が多いMySQLについて、Oracleは「MySQL Cluster 7.1」のGA版をリリースするとともに、MySQL 5.5の開発計画を明らかにし、MySQLへのコミットを再度強調した。

» 2010年04月14日 17時29分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 Oracleは4月13日(米国時間)、米O'Reilly Media主催の「MySQL Conference&Expo」で「MySQL Cluster 7.1」のリリースを発表するとともに、一般提供(GA)版を公開した。同時に、MySQLへのコミットを再度強調し、現在開発中である「MySQL 5.5」の計画を発表した。

 現在開発版(Development Release)が公開されているMySQL 5.5では、デフォルトのストレージエンジンが「MyISAM」から「InnoDB」に変更され、信頼性や安定性が改善されるという。InnoDBはバージョン1.1となり、複数のバッファプールインスタンスのサポート、復旧のパフォーマンス改善などの機能が加わっている。有償のEnterprise Editionでは、無料でInnoDBをバンドル提供するという。Oracleは2005年にInnoDBを買収している。

 そのほか、メタデータロック、セミシンクロレプリケーション、Windows(32ビット/64ビット)の性能と拡張性などが強化点となる。

 MySQL Clusterはリアルタイムのトランザクションデータベース。最新のGA版となる7.1では、管理機能「MySQL Cluster Manager」を導入、クラスタを容易に自動化/管理してダウンタイムのリスクを削減できる。JavaからJDBCやJava Persistence API(JPA)を経由してMySQL Clusterと接続する「MySQL Cluster Connecter for Java」も加わった。

 MySQL 5.5の開発版およびMySQL Cluster 7.1のGA版はMySQLコミュニティーサイトからダウンロードできる。ライセンスはGPL。MySQLのGA版バージョンは5.1で、5.5のGA版リリース計画については現時点では明らかにされていない。

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