ニュース
» 2010年04月27日 08時28分 UPDATE

企業の競争力強化にはユニファイドコミュニケーションが有望――日本アバイアの新社長

日本アバイアの新社長に、デルやEMCジャパンなどで要職を務めたロバート・スチーブンソン氏が就任した。

[國谷武史,ITmedia]
avaya01.jpg 日本アバイアの新社長に就任したスチーブンソン氏

 日本アバイアは4月26日、同日付で新社長にロバート・スチーブンソン氏が就任したと発表した。同氏および米Avayaのアジア太平洋地区担当副社長のフランソア・ランソン氏が事業展開を説明した。

 スチーブンソン氏は、デルのラージエンタープライズ事業部戦略担当ゼネラルマネジャーやEMCジャパンのパートナーセールス部門担当常務、BEAシステムズ社長など、IT業界で10年近い経験を持つ。IT業界以前は国内の製造業界で20年以上の実務経験があり、日本でのビジネス経験は30年近くになるという。

 ランソン氏は、スチーブンソン氏の起用について「当社では2013年までに業績を2倍に拡大する事業戦略を進めている。日本でのビジネス拡大にスチーブンソン氏の経験が大きく貢献すると期待している」と述べた。

 Avayaの主要ビジネスである企業向けコミュニケーション製品の市場動向について、ランソン氏によれば、2009年はユニファイドコミュニケーション(UC)関連で30%、コンタクトセンター関連で10%それぞれ市場規模が縮小したという。その背景には2008年のリーマンショックを契機にした企業のIT投資の縮小ムードがある。しかし、2009年後半から回復基調にあるといい、同社では特に日本や中国、インドを戦略的市場に位置付けているという。

 同社の成長戦略では、2009年に買収した旧Nortel Networksのエンタープライズ事業がそのベースになる。Nortelから継承した顧客や販売網、技術といった資産を活用し、音声およびデータ通信分野で新たなソリューション開発を展開。新規顧客の獲得や中堅・中小企業市場への進出を図る。

avaya02.jpg 米Avaya副社長のランソン氏

 ランソン氏は、「Nortelとの統合は順調だ。来年にかけてNortelとAvayaのノウハウを融合した新しい展開を紹介できるだろう」と話した。AvayaのIPベースの統合コミュニケーションプラットフォーム「Avaya Aura」にNortelの技術を統合。「コンテクスト(文脈)を伴ったコミュニケーションをできるようにする」(同氏)という。

 この取り組みでは、SIPを活用していくことで、1つのセッション上で音声や映像、テキストといったさまざまなコミュニケーション手段を自在に扱えるようにする。ランソン氏は、「問い合わせをした人物の人柄や要望などを企業のサポート担当者が容易に把握できるようになり、深いコミュニケーションを築けるようになる」と述べた。

 スチーブンソン氏は、これからの企業ITではUCが重要になるとみている。「コンテクストを伴うコミュニケーションとは、“あ、うん”の呼吸のようなもの。日本企業は顧客と深い関係を築くことに長けており、SIPを活用すればコンテクストのあるコミュニケーションを技術的なプラットフォームで実現できる」(同氏)

 今後の事業展開についてスチーブンソン氏は、「これまで日本市場で成功してきた取り組みを継承し、非合理なビジネスプロセスは世界の動きに合わせて改善する。日本独自でやるべき取り組みと世界の流れに合わせるべき取り組みのバランスを保ちながら、業績を2倍にするという全社目標を達成していきたい」と話している。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ピックアップコンテンツ

- PR -

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -