「Androidはオープン、iPhoneよりサポートしやすい」とモバイルアプリ企業(2/2 ページ)

» 2010年05月10日 07時00分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK
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 Tangoeの見解を受け、Forrester Researchのアナリスト、テッド・シャドラー氏は、それでもiPhoneはスマートフォンのゴールドスタンダードだと述べている。

 「Androidはオープンなのでベンダーが参入しやすいというのは本当だが、結局は、iPhoneをサポートしなかったら、これらベンダーにとって市場はない」と同氏はeWEEKに語った。

 Gartnerのアナリスト、ケン・デュレイニー氏は、同社は企業にAndroidよりもiPhoneを勧めていると語る。

 それは同社が、モバイルプラットフォーム提供企業はMicrosoft Exchangeサーバへの接続に関して2つのポリシーを設けなければならないと考えているからだ。デバイスの紛失あるいは盗難の際にデータを消去することと、複雑なパスワードを使い、定期的に変更するよう強制することだ。Android端末はいずれもサポートしていない。

 「Tangoeのようなサードパーティーが対応すれば、Androidデバイスのセキュリティや管理を向上させられるが、それもある程度までの話だ。一部のアイテムの侵害を防ぐファームウェアがAndroidデバイスにはないからだ」(同氏)

 「Appleはファイルシステムへのアクセス、バックグラウンド処理、プロセス間通信を認めていない。だからアプリがプラットフォーム全体を管理することはできない。Androidではそのような制限はない」

 もちろん、AndroidサポートはTangoeのMDM V5.0の1つの要素でしかない。

 同製品は、新しいビジネスインテリジェンス機能を加えており、管理者がモバイル機器ユーザーと通信プランをすぐにひも付けられる新しい通信プラン監視・管理機能を備える。

 また同製品は、企業が「国際ローミング料金、スマートフォン利用状況、ポリシーの監視」をより効率よく行えるよう支援すると、Tangoeは説明している。

 パレン氏は、「既存の通信プランに含まれていない規定以上の料金、国際ローミングなどのサービスに関連するコストは非常に高額になることがある」ため、この機能は重要だと語る。企業は、こうした費用を監視し、効率的に管理することがなかなかできていないと同氏は言う。

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