NEC、データセンター向け省電力サーバを発表――Atom搭載

NECはAtomを搭載した省電力、省スペースサーバを発表した。特にホスティング事業者に適するという。

» 2010年05月17日 19時00分 公開
[石森将文,ITmedia]

 NECは5月17日、データセンター向けサーバ製品「Express5800/E110b-M」を発表。同日より販売を開始する。

 Express5800/E110b-Mは、CPUにAtom N450を採用した。また新開発の共用電源ユニット「EcoPowerGateway(AC/DC変換効率は最大92%)」を搭載する。これらにより、従来機種と比較して。最大約70%の省電力化と省スペース化を果たした。

 NECは開発背景として、クラウドコンピューティングの普及に伴い、データセンターに対する需要が増大し、サーバの消費電力低減と設置効率向上が急務であることを挙げる。Express5800/E110b-Mはこういった課題を解決するものであり、特にホスティング事業者などをターゲットとした製品だとしている。

 ラック収容効率については、ブレードサーバの開発で培った高密度実装技術をフィードバックした。3Uのエンクロージャに最大20サーバを搭載でき、1ラックに最大240サーバを収容できる。なお一般的なデータセンターの床耐荷重(500キロ平方グラム)においても、1Uラック当たり160サーバを収容できる計算だ。

 運用管理については、従来どおり、リモートでサーバの監視/制御ができる「EXPRESSSCOPE エンジン2」を標準で備える。Express5800/E110b-Mの価格および出荷時期は次のとおり。

製品 税別価格 出荷時期 備考
Express5800/E110b-M 6万3000円〜 2010年6月21日 Atom N450(1コア/1.66GHz)、メモリレス、ディスクレス
共有電源ユニット 24万円〜 2010年6月21日 650ワット電源×2(80 PLUS Gold取得)

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