山崎製パン、Oracle ExadataでDWHシステムを刷新

山崎製パンは、1万8000点以上の商品情報を分析する目的でDWHシステムを再構築した。

» 2010年05月25日 18時37分 公開
[ITmedia]

 山崎製パンは、1万8000点以上の商品情報を分析する目的で日本オラクルの「Oracle Exadata」を利用したデータウェアハウス(DWH)システムを再構築した。システム構築を支援した日本オラクルと住商情報システムが5月25日付で発表した。

 山崎製パンは、日々の生産・出荷情報や売り上げ情報を収集するため、全国20カ所にある工場へ1983年から情報系システムの導入を行ってきた。商品に関する明細データは1日に約350万件も発生し、明細データの分析を担当する営業や製造担当などの社員は2000人規模になっていた。そのため、従来のシステムでは分析処理に多大な時間がかかり、担当者が満足できる分析情報を得るのが難しいという課題を抱えていた。

 データ分析の視点も業務部門や工場ごとに多様化しているため、同社は2009年3月にDWHシステムの再構築を決めた。Oracle Exadataを採用した理由として、同社は従来システムに比べて処理パフォーマンスが数十倍に向上すること、Oracle Databaseの旧バージョンからの移行が容易であること、多様な分析・検索方法に容易に対応できること――を挙げている。

 日本オラクルによると、Oracle Exadataは製造業や流通、医療などの業界で導入が増えているという。最近では、ファーストリテイリングや、カルチュア・コンビニエンス・クラブジュピターテレコムへの導入事例がある。

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