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» 2010年06月02日 08時55分 UPDATE

サイボウズとマイクロソフト、SharePoint基盤の新型グループウェアを発表

2009年9月に業務提携を発表したサイボウズとマイクロソフトに新たな動きが出た。両社はSharePointを基盤としたグループウェア「Cybozu SP Apps」シリーズを発表し、新たな収益源の獲得を目指す。

[藤村能光,ITmedia]

 サイボウズとマイクロソフトは6月1日に記者会見を開き、SharePoint Serverを基盤とした新たなグループウェア「Cybozu SP Apps」シリーズを開発したと発表した。同シリーズの第1弾として、ソフトウェア「Cybozu SP ワークフロー」および「Cybozu SP 掲示板」の提供を6月14日に開始する。

Cybozu SP Appsの発表に臨むサイボウズ 青野慶久社長とマイクロソフト 樋口泰行社長 Cybozu SP Appsの発表に臨むサイボウズ 青野慶久社長(左)とマイクロソフト 樋口泰行社長

 Cybozu SP ワークフローは、業務の申請や承認作業に特化した製品。申請や承認、確認といったワークフローの各工程の通知をステータス画面に表示する機能を持つ。これらの工程に関連するユーザーが申請や承認をしやすくするために、サイボウズ製品で定評のあるユーザーインタフェースや表示画面を取り入れている。

 Cybozu SP 掲示板は、関係者同士の情報のやりとりを円滑にするのが特徴。議題とそれに対するユーザーのコメントを時系列で表示するほか、掲示板の未読/既読情報を管理し、把握すべき最新情報を関係者に自動通知する機能などを持つ。

Cybozu SP 掲示板のイメージ Cybozu SP 掲示板のイメージ

 2製品を含むCybozu SP Appsシリーズのアーキテクチャは、アプリケーション基盤の「SharePoint Server 2007」およびデータベースソフトウェア「SQL Server 2008」、サーバOSの「Windows Server 2008」で構成されている。

 Cybozu SP Appsシリーズの強みは、SharePointとの連携に長けている点だ。SharePointを既に運用している企業は、稼働するサーバに同ソフトウェアをインストールすると機能を活用でき、新たなサーバを購入する必要はない。また、SharePointと連携するActive Directory経由で各種ユーザーの設定ができる。設定やデータはSQL Serverに保存されるため、個別データのバックアップなどもしなくて済むという。

 Cybozu SP ワークフローおよびCybozu SP 掲示板が動作するサーバ環境は、Windows Server 2003/2008、SharePoint Server 2007、SQL Server 2005/2008。また対応するクライアントOSはWindows XP/Vista/7、WebブラウザはInternet Explorer 6.0/7.0/8.0。

 価格は100ユーザー当たり、Cybozu SP ワークフローが70万円、Cybozu SP 掲示板が35万円(ともに税別)。1年分の保守料金を含む。両社は大企業を中心に3年間で100社への導入を目指し、併せて中堅・中小企業への提案も強化していく。

サイボウズとマイクロソフトの協業がもたらす相乗効果

 サイボウズとマイクロソフトが業務提携を発表したのは2009年9月だ。SharePoint Serverの基盤上に、サイボウズのグループウェアのアプリケーションや機能を載せた製品を開発すると表明していた。

 その後、両社は新製品について顧客企業にヒアリングを重ね、「日本の商習慣や文化になじんだ形のSharePointを活用したい」(サイボウズ 青野慶久社長)というニーズを把握。要望の多かったワークフローと掲示板機能の強化に取り組んだ。その具体的な成果が、Cybozu SP ワークフローおよびCybozu SP 掲示板である。

 今回の協業は、両社に相乗効果をもたらす。サイボウズの課題は、新たな収益源の確保に向けた海外市場の開拓だ。海外にも多くの顧客企業を持つSharePointとの連携は、「(サイボウズ)単独では切り開けない市場に進出する布石になる」(青野社長)。

 一方、マイクロソフトの樋口泰行社長は「SharePointは急速な伸びで市場に浸透しているコラボレーション基盤。サイボウズ製品は日本での商習慣や文化面に合う」と話し、2製品の連携のメリットを強調する。同社にとってパートナー企業との提携は、自社製品だけでは補完できない顧客のニーズを満たすことにつながる。

 今後は、2010年末にCybozu SP AppsシリーズをSharePoint Server 2010に対応させるほか、予定管理機能を持つ「Cybozu SP スケジューラー」を2011年上半期に提供していく。また顧客の要望に応じて、クラウドサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」などの対応も検討するとしている。



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