マカフィー、仮想化環境に特化したセキュリティ管理基盤を開発へ

マカフィーは、ハイパーバイザーに左右されないセキュリティ管理基盤とAPIの開発を発表した。

» 2010年06月10日 15時10分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マカフィーは6月10日、仮想化環境向けのセキュリティ管理基盤とAPIの開発を進めていると発表した。

 開発中の仮想化向けセキュリティ管理基盤は、「McAfee Management for Optimized Virtual Environments(MOVE)」という。同時に開発中のAPIは、MOVEとハイパーバイザーの連携、MOVEに対応したセキュリティ対策製品、サービスの連携を可能にするもの。同社はAPIをハイパーバイザーのベンダーやパートナー企業に提供し、MOVEへの対応を呼び掛けている。

 同社によれば、仮想化環境でのセキュリティ対策は既存のセキュリティ製品を仮想マシンにインストールして行うか、ハイパーバイザーが提供するAPIを利用して仮想化対応の製品やサービスを組み合わせる方法があるという。これらの方法は、ホストマシンのリソースをセキュリティ対策に割くため、リソースをなるべく仮想マシンに割り当てたいとするユーザーのニーズに対応するのが難しい。セキュリティ対策がハイパーバイザーに依存したものとなるため、対策内容に柔軟性を持たせるのも難しくなる。

 セキュリティの運用管理をMOVE上に統合することで、ユーザーは仮想システム全体のセキュリティ対策を最適化して、コストを削減できるという。同社はパートナー企業が開発したMOVE対応製品の管理を一元的に行えるようにする。

 マカフィーは、MOVEを活用する企業向け製品「A/V Offloading」の発売を予定している。

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