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» 2010年06月14日 08時17分 UPDATE

Weekly Memo:DellのCIOが語るIT部門の役割 (1/2)

先週来日したDellのロビン・ジョンソンCIOに、同社のIT化における最新状況やIT部門の役割、CIOに求められる資質について話を聞いた。

[松岡功,ITmedia]

IT予算の40%を戦略的投資に投入

 ガートナージャパンが先頃発表した「世界のCIO調査」では、ビジネス面の最優先課題として、日本のCIO(最高情報責任者)が「コスト削減」を挙げたのに対し、世界のCIOは「ビジネスプロセス改善」を挙げた。この違いは、景気回復について日本のCIOのほうが慎重な見方をしているため、というのがガートナーの分析だ。

 とはいえ、同調査における優先順位では、この2つの課題について世界および日本のCIOとも上位に挙げており、IT化を積極的に進めている企業では同時並行で課題解消に努めている。その1社に挙げることができる米Dellのロビン・ジョンソンCIOに6月10日、話を聞く機会を得た。

取材に応じたDellのロビン・ジョンソンCIO 取材に応じたDellのロビン・ジョンソンCIO

 Dellでは昨年来、ジョンソンCIOの指揮のもとで自社のITの効率化を強力に推し進め、IT予算の40%を戦略的投資に投入できるようになったという。複数の調査によると、大半の企業ではIT予算の80%が運用をはじめとしたシステムの現状維持に費やされ、戦略的投資に振り向けられているのは20%にすぎないとされる。Dellはその倍の比率で戦略的投資を行っているわけだ。

 具体的には、サーバを6000台削減し、7000台に対して仮想化を実施。また、1万を超えていたアプリケーションの数を3500程度に削減したという。こうして削減したコストを戦略的投資に振り向けたのである。さらに「アプリケーション数の削減は、すなわちビジネスプロセスの改善」(ジョンソンCIO)であることから、コスト削減とビジネスプロセス改善を同時並行で進めた形となる。Dellでは、現在40%の戦略的投資比率を、今年末までに50%へ高める意気込みだ。

 ジョンソンCIOによると、こうした改革アプローチには、「標準化」「簡素化」「自動化」という3つのステップがあるという。標準化は、業界標準技術の採用により、独自のアーキテクチャを採用した場合に発生するコストと非効率性を排除すること。簡素化は、仮想化やストレージ統合などの実用的なソリューションを活用することにより、複雑なものを簡素化して既存のインフラを最大限に生かすこと。自動化は、合理的なサービス提供とセルフサービス方式のITにより、重要な業務サービスをクラウドから提供できるようにすることだとしている。

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