マカフィー、アプリケーション制御が可能なファイアウォールを発表

新製品は、ユーザーごとにアプリケーションの利用状況を監視する機能を備えている。

» 2010年06月16日 16時45分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マカフィーは6月16日、企業向けファイアウォール製品の最新版「Firewall Enterprise version 8」を発表した。6月25日から提供を開始する。

 新製品は、通信内容を解析することで約1000種類のアプリケーションを識別する機能を搭載する。企業はユーザーごとにアプリケーションの利用ルールを設定し、同製品で通信を監視することで、アプリケーション利用を適切に制御できるようになるという。

 同社ではネットワークに対する攻撃パターンの情報を地域ごとに収集し、世界のユーザーに配信している。新製品にはこの情報を自動的に入手して攻撃を検知できるようにする機能も搭載され、最新の攻撃に迅速な対応が取れるようになる。

 近年はソーシャルネットワークなどのWebを利用するアプリケーションが急速に普及し、企業でも使われるようになった。しかし、従来のファイアウォールではWebを介した通信の内容を監視することが難しく、セキュリティ対策上の課題になっていた。新製品はこの課題に対処し、通信内容をきめ細かく監視することで、Webを介した不正な通信をブロックできるようにした。

 新製品は、専用のアプライアンスもしくはユーザーが自前で用意したハードウェアで利用するソフトウェア版として提供される。アプライアンスの価格は1台当たり117万6000円からとなっている。

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