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» 2010年07月01日 15時55分 公開

Cisco、スマートグリッド戦略をアピール

Ciscoが、IPネットワークを通じて電力消費設備を制御する企業向け製品と、家庭向けスマートメーターを発表した。

[Jeffrey Burt,eWEEK]
eWEEK

 米Cisco Systemsは、企業およびコンシューマーがエネルギー消費を効率的に管理し、環境への影響を軽減するのに役立つ各種ソリューションを発表した。

 同社はラスベガスで開催の「Cisco Live 2010」カンファレンスにおいて、「Cisco Network Building Mediator Manager 6300」を披露した。これは同社の「Smart Connect Buildings」戦略を構成する製品だ。

 Ciscoでは、ネットワーキング分野でのノウハウを生かし、企業および家庭においてエネルギー消費と電力コストを削減するのに役立つIPベースの環境を構築するのを支援する取り組みを進めている。今回発表されたソリューションも、この取り組みの一環となるものだ。

 Cisco Network Building Mediator Manager 6300は、企業向けの集中管理用エンタープライズポータルで、社内で電力を消費するさまざまな設備をこのポータル上で管理できる。

 Ciscoでは既に、ビル内で電力を消費する設備を監視・管理する製品「Network Building Mediator」を提供している。Network Building Mediator Manager 6300は、IPネットワークを通じてこれらの設備を連係し、すべてのMediatorを1カ所から管理することを可能にする。

 この技術を利用すれば、エネルギー消費とシステムのダウンタイムを抑制できるため、ビル設備の運用効率と運用コストを改善できる。また、業務に影響するような問題が発生する前にユーザーにアラートを送信するので、事前に対処することができる。

 Ciscoの統合ビルシステム事業部のサンディープ・ビジュ副社長兼ジェネラルマネジャーは「商用ビルにおける企業のエネルギー要求は、全世界のエネルギー消費で大きな比率を占める」と発表文で述べている。「経営者、設備担当スタッフおよびITチームがエネルギー消費の影響をリアルタイムで明確に把握できるようにすることが、ビルをインテリジェントに管理するための最初のステップだ」

 Network Building Mediator Manager 6300は「シンプルなインタフェースを備え、少人数のチームでも複数のビルやキャンパスを対象として実行可能な決定を下すことを可能にする」とビジュ氏は話す。「CiscoはIPを通じて各種のビルオートメーションシステムおよびプロトコルを効率的に監視・管理できるようにすることにより、ビルおよびITシステムの継続的管理のためのプラットフォームとしてのネットワークを実現するつもりだ」

 Network Building Mediator Manager 6300には、全社的な可視化とアラーム監視機能を提供するグローバルナビゲーターが付属する。またスケジュール設定ツールに加え、空調設備や照明設備、メーターなどのビルシステムの状態を把握するためのグラフィカルなページも用意されている。

 コンシューマー向けには、Ciscoは「Home Energy Controller」という製品を提供する。キッチンのカウンターの上に置けるディスプレイにエネルギー利用状況が表示され、ユーザーは電力消費に関して正確な情報に基づいて判断を下し、電気料金節約につながるポリシーを作成できる。

 この製品は液晶タッチパネルを備え、ユーザーはコントローラと通信するサーモスタット、インテリジェント型コンセント、スマートアプライアンス(冷蔵庫など)といった機器に関する情報を取得できる。

 コンシューマーは、公共サービス会社からHome Energy Controllerを入手できる。同コントローラはスマートメーター配備の一環として配布される。

 さらにCiscoは、公共サービス企業向けにホスティング方式の「Energy Management Services」も発表した。公共サービス企業はこのサービスを利用することにより、多数の家庭から収集したエネルギー関連データを管理できる。

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