PRに適した法人向け動画配信サービス、ジェイスピンが提供

PR代理店のジェイスピンは、視聴者分析機能などを備えた動画配信のプラットフォームサービスを開始する。

» 2010年07月14日 17時41分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 広報代理業務を手掛けるジェイスピンは、法人向けの動画配信プラットフォームサービス「BZ-cast」を7月15日に開始すると発表した。初年度50社の利用と販売パートナー10社の獲得を目指す。

 同サービスは、PCやスマートフォンなどマルチデバイスに対応し、500kbpsのストリーミング映像を配信する。ユーザーは、Webの管理画面に動画をアップロードし、公開期間などを設定するだけで、プロモーション映像を配信できる。視聴制限の可否や視聴者分析、ドキュメント資料のダウンロード機能なども備える。ユーザーごとにサービス専用の300Mbpsの回線容量も提供する。

 3種類のパッケージがあり、標準のスタンダード(容量5Gバイト、最低利用期間3カ月)は月額利用料が4万5000円、プロフェッショナル(容量15Gバイト、同1年)の月額利用料が4万円など。別途、初期費用5万円が必要。オプションでデザインのカスタマイズや映像制作も請け負う。想定される主な用途は、記者会見のもようの配信やメディア向けの資料提供、営業・マーケティングでの製品紹介、求人での企業PR、オンラインセミナーなど。

 同社によると、企業の広報部やマーケティングなどの部門では映像を活用したいというニーズが高まっている。動画配信の手段として、YouTubeやUstreamのような無償サービス、もしくはASP型の専用サービスがあるが、無償サービスではデザインをカスタマイズできないなどブランディングに制約があり、ASP型サービスは年間数百万円のコストが発生するといった課題があるという。

 BZ-castではこれらの課題に対処するため、デザインのカスタマイズ対応や、サービス基盤を自社開発すること低料金でのサービス提供を可能にしたとしている。

 同社では14日から開催中のモバイル業界向けイベント「ワイヤレスジャパン 2010」に出展しており、15日午前11時からNTTドコモ、イー・モバイル、UQコミュニケーションズの基調講演をBZ-castで配信する。

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