Erlangで実装されたドキュメント指向の分散DBMS「Apache CouchDB 1.0」がリリースされた。半構造データを無理やりRDBに入れることに疑問を持っている方にお勧めしたい。
非営利団体Apache Software Foundation(ASF)のApache CouchDB開発グループは7月14日、初の正式版となる「Apache CouchDB 1.0」を発表した。プロジェクトのWebサイトから入手できる。
CouchDBは、並列指向関数型言語「Erlang」で実装されたドキュメント指向の非リレーショナルデータベース。信頼性、拡張性、容易さを特徴とし、SQLではないデータベースの総称「NoSQL」トレンドのけん引役ともいえる存在となっている。RESTfulなJPON APIが提供されており、JavaScriptを使ってMapReduce的なクエリやインデックス操作が行える。
バージョン1.0は速度、Windows対応などが強化点となる。速度では、pread_iolist()の実装を高速化し、同時読み込みの性能を改善した。CouchDBプロジェクトに出資する米Couchioによると、大型ドキュメントでは最大300倍高速になったという。
新しい認証システムにより、ユーザーモデルを作成することなくCouchDBアプリケーションを作成できるようになった。レプリケーションの柔軟性を強化し、レプリケーションを土台にカスタムシステムを構築できるという。
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