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» 2010年07月27日 16時21分 UPDATE

ESBの出荷金額が減少 買収によるプログレスの売り上げ減が影響

ITRの調査によると、エンタープライズサービスバス市場の2009年度の出荷金額は前年比4.4%減だった。市場のシェアでは日本IBMが1位を獲得、2位は日本プログレスだった。

[藤村能光,ITmedia]

 調査会社アイ・ティ・アール(ITR)は7月27日、国内のエンタープライズサービスバス(ESB)市場の調査結果を発表した。国内のITベンダーが提供する製品の市場を5、6月に調査した。

プログレスの低迷が影響、09年度は前年比4.4%減

 国内ESB市場の2009年度の出荷金額は、前年比4.4%減の19億5000万円となった。ITRは企業のIT投資の抑制、買収に伴うプログレスの売り上げの減少が背景にあると見ている。2010年度は同8.7%増のプラス成長に転じると予測している。

 同市場のシェアで首位を獲得したのは日本アイ・ビー・エム(33.3%)だ。主な製品はエンタープライズサービスバスの「WebSphere Enterprise Service Bus」だった。企業のシステム連携需要の堅調な伸びが、シェアの獲得に奏功した。

 日本プログレスはシェアで2位(15.9%)を獲得した。米国本社のProgressによる米IONA Technologies買収に伴い、日本プログレスと日本アイオナテクノロジーズが2010年1月に正式に統合した。ITRは、買収に伴い販売体制が改変されたことで、一時的に販売需要が停滞したと分析している。

 3位以下のシェアを獲得している企業は、NEC(10.3%)、日本オラクル(10.3%)、富士通(10.3%)、日立製作所(9.2%)である。これらの企業は2010年度も堅調な出荷を維持し、ほぼ横並びのシェアが続くとITRは見る。

 ITR シニア・アナリストの生熊清司氏は「社内システムとパブリッククラウドの連携や異なるパブリッククラウド間の連携、ビジネスのグローバル化とともに自社やパートナー企業のシステム連携が重要になっている。既存(のシステム)資産を活用しつつ、パートナー企業の社外システムやクラウド(サービス)との接続を行うESBは、今後も利用が拡大していく」とコメントしている。

2009年度 出荷金額ベースの国内ESB市場ベンダーシェア 2009年度 出荷金額ベースの国内ESB市場ベンダーシェア(出典:ITR)


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