ダイナミックデータセンター構築に向けたアライアンスを結成している3社が、仮想環境向けのFCoEソリューションを発表した。
米Cisco Systemsは7月28日(現地時間)、米NetApp、米VMwareとともに、VMwareの仮想環境向けFCoE(Fibre Channel over Ethernet)ソリューションをリリースしたと発表した。このソリューションにより、データセンターで必要になる端末やケーブルを削減し、データセンターの統合、仮想化、自動化を推進できるとしている。
FCoEは、ファイバーチャネルフレームをイーサネットフレームでカプセル化し、イーサネット上で転送するプロトコル。異なるタイプのトラフィックを共存させて出入力を統合することで、ケーブルやアダプターを減らし、消費電力およびスペースを削減できる。
新ソリューションは、Cisco Nexus 5000シリーズのスイッチとFCoEプロトコルに対応するNetAppのストレージ製品「FAS」シリーズで構成される。ロスレスな10Gbイーサネット上に構築され、統合ネットワークアダプター(CNA)などのFCoEイニシエータとFCoEターゲットとなるストレージシステムの両方を含む。
同ソリューションはVMwareのハードウェア認定プログラムのテストを通過し、3社が提供を開始した。
3社は1月、仮想データセンターの効率と柔軟性の向上、セキュリティの強化を可能にするデザインアーキテクチャ提供を目的としたアライアンスを発表している。
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