起業について、一言、二言、また一言オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年08月06日 17時00分 公開
[森川拓男,ITmedia]

起業についてひと言、に加えてひと言、ふた言

 中には「一人でやるから、コストは最低限で済む」という人もいますが、一人でやるということは、全部一人でやらなくてはならない、ということです。(中略)会社員時代には「誰かが」やってくれたことは、誰もやってくれないのです。そこが大きな違い。

 起業についてひと言、に加えてひと言、ふた言:走れ!プロジェクトマネージャー!


 オルタナティブ・ブログでは、1本のエントリーから派生して、さまざまな方向に議論が広がることがある。ブロがーにビジネスマンが多いせいだろうか、起業に関する話題は、このようにして盛り上がった。中でも筆者が注目したのは、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」の2つのエントリー。まずは、起業についてひと言、そして起業についてひと言、に加えてひと言、ふた言だ。

 筆者も、起業こそしていないが個人事業主には違いないので、「会社員時代には“誰かが”やってくれたことは、誰もやってくれない」を実感しながら日々を送っている。逆に言えば、それに追われてしまって、なかなか先へと進めない現状でもある。永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の「勤め人としてお金を稼ぐ」のと、「ビジネスでお金を稼ぐ」のは大きく違う。ということで、ビジネスパーソンは、セールスの仕事を一度経験するとよいかもしれない、という話にも同じ趣旨の話が書かれているので、合わせて読んでいただきたい。

 さらに佐々木康彦氏「平凡でもフルーツでもなく、、、」の大儲けするだけが独立・起業の目ざす到達点ではないと思うでは、「こうやって救済される人と、されない人の差ってほんと何なのだろうな…と」という実感のこもった言葉が書かれた。また、佐々木康彦氏は日本の地方都市から見た「独立・起業」の必要性でも、地方都市の起業について紹介している。

 実体験から起業について記したのは、坂本史郎氏「坂本史郎の【朝メール】より」の30代半ばサラリーマンが起業を目指したときの心理状況実録というエントリー。これから起業したいと考えている人には、参考になる事柄が散りばめられている。

 非常に納得させられたのが、大里真理子氏「マリコ駆ける!」の誰も教えてくれなかった起業のこと:「ベンチャーだからこそリスクをとってはいけない」の中の、「成功している人は、意外にリスクをとっていない。」だ。

 「オフィス」という物理的な問題には、大木豊成氏の起業後、広いオフィスの必要性が答えを出してくれた。「オフィスを借りる前に、何のためのオフィスなのか、を考える必要性がある」ということだ。大木豊成氏の言うように、「固定オフィスを持たずに仕事をされている方」がいるのも事実。大きなオフィスを構えることは、起業にあたっての必須事項ではないようだ。

 最近、iPadをビジネスツールとして活用していこうという人も多いと聞く。しかし、渡部弘毅氏「新価値創造プロジェクト」のiPadがStrong Buyにならない理由という意見もある。先のオフィス同様、「何のためなのか」を考えることで、必要か不要かが見えてくるに違いない。

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