日本アバイア、コミュニケーション基盤製品の最新版を発表――コンタクトセンター向けにも展開

企業向け統合コミュニケーション基盤「Avaya Aura 6.0」では管理機能を強化した。同基盤を利用するコンタクトセンター向け製品も発売する。

» 2010年08月06日 18時15分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 日本アバイアは8月6日、企業向け統合コミュニケーション製品群の最新版「Avaya Aura 6.0」の提供を開始した。Avaya Aura 6.0をベースとするコンタクトセンター向けソリューション群を2010年度内に発売すると併せて発表した。

 Avaya Auraは、IPベースの音声や映像、テキストといったさまざまなコミュニケーション手段のシステムを統合し、仮想化環境でも運用できるようにした基盤製品。従来は手段に応じて通信設備とアプリケーションを運用する必要があったが、同基盤を利用することでシステムの追加・拡張を容易に行え、運用コストなどを削減できるという。

 最新版は、SOAやWeb技術をベースにしたソフトウェア基盤「Avaya Agile Communication Environment」、最大10万ユーザーのセッション管理を行う「Avaya Aura Session Manager 6.0」、SIPトラフィックのセキュリティ管理を行う「Avaya Aura Session Border Controller」、アバイアの全製品が動作する仮想化プラットフォーム「Avaya Aura System Platform 6.0」、他社製品との連携ツール、電話機の最新版ファームウェアなどで構成されている。

 Avaya Aura 6.0をベースにしたコンタクトセンター向けソリューションは、マルチメディアに対応したSIPベースのセッション管理を行う「Avaya Aura Contact Center」、企業から顧客に情報を自動通知する「Avaya Proactive Outreach Manager」、人的リソースの配分を最適化する「Avaya Aura Workforce Optimization」の3種類。

 Avaya Aura Contact Centerは、通話や映像、電子メール、チャットなどを利用した顧客と企業のセッションを管理する。履歴や過去にやりとりした内容なども集約して管理できるため、例えば企業で応対する担当者が異なっても、顧客と一貫したやりとりを継続できるようになるという。

 Avaya Proactive Outreach Managerでは、例えばホテルの予約や製品の発送といった企業から顧客に伝える情報を自動で通知できる。従来は個別にシステムを構築する必要があったが、このソリューションでは主要な用途がパッケージ化されており、ユーザーは短期間でサービスを開発・提供できるとしている。

 Avaya Aura Workforce Optimizationは、オペレーターの業務をモニタリングし、コンタクトセンター全体の稼働状況を把握できるようにする。これにより、オペレーターのスキルアップに必要なトレーニング計画の策定、季節や時間帯に応じた最適な人員配置が可能になるという。

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