マカフィー、クラウド型の脅威検出を強化した個人向け製品を発表

マカフィーの個人向けセキュリティ製品の最新版では、ユーザーがダウンロードしようとするファイルの脅威を事前にチェックする機能を搭載した。

» 2010年08月26日 15時09分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マカフィーは8月26日、個人向け統合セキュリティ製品の最新版「マカフィー トータルプロテクション」「マカフィー インターネットセキュリティ」「マカフィー アンチウイルスプラス」を発表した。9月3日に発売する。

 本製品では、マルウェアなどの脅威を同社のオンラインデータベースに照会し、1秒未満で脅威の特定やその危険度を評価するクラウド型のセキュリティ対策の仕組みを強化した。PCに侵入するマルウェアや不正なWebサイトなどの脅威に加え、PCにダウンロードしようとするファイルの危険性を事前に評価する機能を新たに搭載する。

ダウンロードファイルの危険性を評価する仕組み

 同社では、世界のユーザーから提供される脅威に関する情報や数百万台の「おとりPC」で収集した情報を、350人以上のセキュリティ研究者らが解析する体制を構築。現在は1日当たり約5万件のマルウェアを検出しているといい、新種マルウェアが1.7秒ごとに発生している計算になる。PC上でマルウェアを検出するための定義ファイルは最短15分で配信しているが、定義ファイルだけでは新種マルウェアを検出できない場合があり、クラウド型のセキュリティ対策が重要になるとしている。

 また、オンラインバックアップ機能も新たに搭載(アンチウイルスプラスを除く)した。PC上のマルチメディアデータやドキュメントデータなどを、同社のデータセンターに暗号化した状態で保管できる。容量はインターネットセキュリティが1Gバイト、トータルプロテクションが2Gバイト。別途、容量無制限の有償サービスも提供する。

 製品価格(同社の直販の場合、利用期間1年)は、トータルプロテクションが6980円(PC3台まで利用可能)、インターネットセキュリティが5775円(同)、アンチウイルスプラスが4095円(PC1台のみ利用可能)など。現行版のユーザーで利用期間が残っている場合は、自動的に最新版が適用される。

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