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» 2010年09月01日 06時30分 UPDATE

仮想化での可用性確保とクラウド連携でのストレージ管理、シマンテックが取り組みを説明

シマンテックは、仮想化環境での可用性確保やクラウド利用でのストレージ管理、セキュリティ管理の課題に関する同社の取り組みを紹介した。

[國谷武史,ITmedia]

 シマンテックは8月31日、メディア向けの説明会を都内で開催した。仮想化環境での可用性確保とクラウド利用におけるストレージやセキュリティの管理に関する課題への取り組みを交え、同社の製品戦略を紹介した。

symantec01.jpg ドン・アングスパット氏

 米Symantec プロダクトマネジメント担当バイスプレジデントのドン・アングスパット氏は、説明の冒頭で、同社のビジョンを「情報を中心に据え、物理、仮想、クラウドの全体でこれを保護・管理する」と表明した。企業で取り扱う情報量が増加し、コンピューティング環境も多様化するなど、企業には情報自体を適切に保護する仕組みが求められるという。これに対応したソリューションを展開することが同社の戦略だとしている。

 近く市場投入する製品としてアングスパット氏は、アプリケーションの仮想化での高可用性を実現するための「Symantec ApplicationHA」(9月30日発売)と、ストレージ管理の「Symatec VirtualStore」(2011年1〜3月の発売)を紹介した。いずれもVMwareとの協業で開発したもので、vCenterをはじめとするVMwareの管理ツールとの連携を特徴にしている。

 同氏によれば、サーバ仮想化では可用性の確保が課題になっており、ミッションクリティカルなアプリケーションでは、Web系システムなどに比べて仮想化技術の採用率が低いという。このためSymantec ApplicationHAは、仮想マシンのアプリケーションの状態監視、起動や停止、再起動などの操作をvCenterと連携しながら行えるようにし、ミッションクリティカルなアプリケーションを仮想マシンで運用するのを支援する。

 Symantec VirtualStoreは、NAS環境でのストレージ利用効率の改善や管理を実現するソフトウェアソリューションとなる。サーバやデスクトップの仮想化によって、ストレージに格納される仮想マシンのデータが増えると、ストレージ全体のパフォーマンスが低下してしまう。同製品は独自のキャッシュ最適化技術を用いることで、仮想マシンのデータをストレージプール内に最適な形で格納するという。

 また、クラウド環境に対応したストレージおよびセキュリティ製品の方向性も説明した。ストレージでは「クラウドストア」という構想の実現に取り組んでいるという。セキュリティでは特にユーザー認証について、このほど買収を完了したVeriSignの事業を活用していくことを明らかにした。

 クラウドストアは、バックアップ/リカバリに既存のストレージや外部のオンラインストレージを柔軟に利用できる仕組みを提供する。同社ではストレージベンダーやサービス事業者が提供するAPIの取り込みや重複排除機能の実装、外部サービスの利用に必要なデータ暗号化と鍵管理、課金管理といった機能の統合を進めており、これらの機能をソフトウェアソリューションとして提供する計画である。

symantec02.jpg 藤田幸雄氏

 シマンテック 執行役員ジャパン・デベロップメント・センター長の藤田幸雄氏は、クラウドストア構想について、「企業の環境に合わせてバックアップ先を複数確保できるようになり、事業継続性や災害対応を強化できる」と話す。同氏によれば、数カ月以内に製品化できる見込みであるという。

 セキュリティ分野では、米Symantec 技術戦略担当ディレクターのマシュー・スティール氏が、クラウド導入に際してコンプライアンスに基づいたシステムインフラやデータ保護、ID管理、ポリシーの実施など、さまざまな課題が生じていると説明した。

symantec03.jpg マシュー・スティール氏

 その一例として、近年は従業員の生産性を高める観点からモバイル機器の企業導入が注目されている。モバイル機器でクラウド上の業務アプリケーションを利用すれば、オフィスの外でも効率的に仕事ができる。だが、この際に業務アプリケーションを利用するユーザーを正しく認証する仕組みや、情報漏えいを防ぐために端末内にデータを保存しないといった仕組みが求められる。

 スティール氏は、「ユーザーの利便性と強固なセキュリティをどう両立するかが課題。機器にトークン機能を持たせることでユーザーの利便性を確保し、認証自体の仕組みはオンプレミスやサービスなどさまざまな形態で柔軟に提供していくといった方法が考えられる」と話す。

 同社では既存製品や今年買収したPGPやVeriSignの技術を活用して、これらの課題に対処するソリューションを提供していくという。

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