バイエル薬品が営業・マーケティングの情報基盤を刷新、「Oracle Exadata」を採用

バイエル薬品は、「Oracle Exadata」を使用した医薬品の納入実績や市場情報、販売情報などの情報分析基盤を構築した。

» 2010年09月08日 18時25分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 医療品メーカーのバイエル薬品は、日本オラクルのデータウェアハウスアプライアンス「Oracle Exadata」を利用して、営業およびマーケティング業務の情報基盤を全面的に刷新した。システム構築を手掛けたCSKシステムズが9月8日付で発表した。

 バイエル薬品は、2月に病院や調剤薬局への医薬品の納入実績、営業活動の最新情報、医薬品業界のデータ交換システム「JD-NET/NHI」からの納入実績といった情報の収集と分析時間を短縮する目的で、「Oracle Exadata」の採用を決定した。7月にはデータクレンジングを中心とするバッチプロセスの高速化を行い、このプロセスとOLTP(オンライントランザクション処理)を統合して、新システムの稼働を開始した。

 新システムでは、従来のシステムに比べて月次で約6.5時間を要していたデータの洗い替え処理を1.1時間に短縮した。ユーザーが目的に応じて抽出するデータの集合体(データマート)が半減し、週次で約10時間要していたデータマートの作成時間が約45分になった。データマートの統合により、データ参照時間も約3分の1になり、システムリソースの効率化が図られた。これにより、データの更新頻度を月次もしくは週次から日次に変更することが可能になったという。

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