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» 2010年09月16日 15時12分 UPDATE

Nokiaのエロップ新CEO、Nokia Worldに飛び入り登場――開発者にラブコール

Microsoft幹部からNokiaのCEOに転身するエロップ氏がNokiaの年次カンファレンスに飛び入りで登場し、開発者にエールを送った。

[Darryl K. Taft,eWEEK]
eWEEK

 フィンランドのNokiaの新CEOに就任するスティーブン・エロップ氏は、これまで在籍してきた企業のCEOのまねをして、ロンドンで開催された「Nokia World 2010」カンファレンスを「開発者、開発者、開発者!」というシュプレヒコールで締めくくった。

 エロップ氏はまだ米Microsoftのビジネス部門の社長という肩書で、同氏が正式にNokiaのトップに就任するのは9月21日だが(Microsoftは9月20日付で退社するもようだ)、Nokiaのユーザー、パートナー、開発者、支援者たちが集う年次カンファレンスに姿を見せたいという誘惑には勝てなかったようだ。今年はNokia Developer SummitとNokia Worldの同時開催となり、エロップ氏はDeveloper Summitの最後を飾る「Calling All Innovators」イベントに登場し、「Venture Challenge Award」部門で受賞したケニアの開発会社に100万ドルの賞金を贈呈した。

 「NokiaのCEOに指名されたわたしの最初の役割が、貴社に100万ドルを渡すことになったのをとても光栄に思っている」とエロップ氏はケニヤのキリマニに本社を置くVirtual Cityに賞金を贈呈した。同社は、新興市場の中小・零細企業向けに携帯電話向けソリューションを提供している企業だ。

 エロップ氏の元上司であるMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOがかつて、開発者イベントで「開発者、開発者、開発者!」と絶叫したのは有名な話だ。Microsoftの成功にとって開発者のベースが重要だと同氏は訴えたのだ。その数年後の「Microsoft MIX」カンファレンスでバルマー氏は、このメッセージをWeb開発者向けに「Web開発者、Web開発者、Web開発者!」と修正した。

 一方、Nokia Worldに出席したエロップ氏は、参加者の熱狂と拍手の渦に包まれた。同氏は明らかに開発者に照準を合わせていたようだ。「あなた方がいなければ、われわれはグローバルな競争を勝ち抜くために必要な活力とエコシステムを生み出すことができない」と同氏は述べた。Nokiaのエコシステムにとっての開発者の重要性をさらに指摘した上で、「皆さんはすごいことをしている」と称賛した。

 エロップ氏が強固な開発者ベースの重要性を認識しているのは重要なことだ。これは同氏がその昔、Microsoftおよびバルマー氏から学んだ教訓だ。MicrosoftはIT業界の中で開発者ベースと最も強い信頼関係を築いた企業の1社であり、エロップ氏はその例を見習うだけでいいのだ。

 Nokiaのリッチ・グリーンCTO(最高技術責任者)は、今後もより優れた強力なツールでNokia系開発者を支援するつもりだとしている。一方、Forum Nokia――Nokiaが構築した開発者ネットワークで、Microsoft Developer Network(MSDN)に近い――のプルニマ・コチカー副会長によると、開発者との関係を維持するために、彼らがNokiaプラットフォーム向けに開発したアプリケーションで収益を得るのを支援するなどの施策を講じる予定だという。

 カンファレンス閉幕直前ではあったが、エロップ氏の登場は参加者を元気付け、彼らの連帯感を高める効果があったようだ。今回のNokia Worldは、NokiaがSymbian搭載スマートフォンの新シリーズや開発ツールの改良版を発表するなど、活気に満ちたイベントとなった。2日間の開催期間中、通信事業者、開発者、ビジネスパートナー、メディア関係者など全世界から5000人を超える参加者がNokia World 2010の会場を訪れた。

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