その情報は“いつ”のもの? ネットの情報鮮度について考えるオルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年09月24日 17時52分 公開
[森川拓男,ITmedia]

Twitterって面白い?

 Twitterを始めました。やっと? という感じですが……。今まで、興味はあり、何度か、やろうと思ったことはあるのですが、何が面白いのか、いまひとつ分からなかったのです。

 Twitterって面白い!?:まあまあ元気になる話


 Twitter普及の一翼を担っているのが、iPhoneなどのスマートフォンなのは確かだろう。筆者が先日携帯電話ショップを訪れた際も、「Twitterが使える」を売り文句にしているものがあった。その例として表示されていたTwitterの中に、オルタナブロガーらしきアカウントがあったのには驚いたが。

 その一方、Twitterを知っていてもやらないという人がいるのもまた、事実だ。村山要司氏「まあまあ元気になる話」のTwitterって面白い!?では、Twitterをやっと始めたと報告しながら、冒頭の告白をしている。

 ここで村山氏のエントリーを読んで、Twitterとはこういうものであったかと改めて感じた。さらに根岸智幸氏の『Twitter使いこなし術』から引用された次の言葉が、肩の荷を下ろしてくれた。「読まなかったツイートは、見なかったテレビ番組と同じで、わざわざ戻って見るようなものではない」と。

 Twitterを使いこなしている人には当たり前かもしれないが、筆者はついついさかのぼって読もうとしてしまうので、面倒になっていたのだ。Twitterを楽しむためにも、気楽に付き合っていきたいと感じたエントリーだった。

その情報はいつのもの?

 色んな企業や団体の情報をネット上で探すというコトをときどきやるのですが、そのなかで地域情報系サイトでの電話帳情報なども同じような性格を持ってるよな、と思うことがあります。ある時点で何かの形で拾った商号、住所、電話番号などの情報入手日とか更新日などがまったく分からないことが多く、結果的に殆ど信用できないというものに多く行き当たります。まさに、情報の鮮度の問題。

 ネット上の情報は常に最新ではあるが、直近の情報だとは限らないというコトは社会的基本合意事項として認知されている?:THE SHOW MUST GO ON


 Twitterでは、リアルタイムに情報が流れてくる。しかしそれは本当に直近のものだろうか? GoogleなどでWeb検索を試みる。そこで得た情報はどうだろうか。

 インターネット上には、さまざまな情報が玉石混交で転がっている。その中から必要なものを探し出して、ビジネスや勉学に役立てている人も多いだろう。だが、その情報は果たして直近のものだろうか。

 この疑問をまとめてくれたのが、岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」のネット上の情報は常に最新ではあるが、直近の情報だとは限らないというコトは社会的基本合意事項として認知されている?だ。

 ネットは新聞などと違って常に新しい情報が掲載されているという“思い込み”がある。岩永氏が事例として挙げたグルメ系口コミサイトならば、情報が少しでも古くなれば意味をなさない場合もある。飲食店は入れ替わりが激しい場所もあり、情報を信じてよく調べずに現地に行ったらお店がなかった、もしくは同じ店でも中身が全然変わっていたということも有りうる。最終的に、「誰が、誰のために、どのように作った、いつの時点の情報なのか」の把握が必要となる。

 筆者が付け加えたいのは、情報の“精度”についても同様に考えるべきということだ。掲示板サイトなどであたかも事実のように書かれたデマを信じて、よく調べもせずに信じてしまう行為だ。自らがその愚を犯さないためにも、肝に銘じておきたい。

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