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» 2010年09月28日 12時45分 UPDATE

「100GbEを現実の選択肢に」――ブロケードがコアルータなどを発表

ブロケードは、高いポート密度ながら低価格化を図ったNetIron MLXeシリーズや100GbE対応モジュールなどを発表した。

[國谷武史,ITmedia]

 ブロケード コミュニケーション システムズは9月28日、サービスプロバイダーおよび大企業向けハイエンドスイッチングルータの新製品「NetIron MLXe」シリーズや、100ギガビット・イーサネット(GbE)対応モジュールなど3製品を発表した。

 NetIron MLXeは、従来製品に比べて約2倍の最大15.36T(テラ)bpsのシャーシバックプレーン容量や毎秒48億パケットのIPv6フォワーディング性能を特徴とする。1システム当たり32個の100GbEワイヤポートや同256個の10GbEワイヤポートを搭載し、他社製品に比べてそれぞれ約4倍、約2倍の高密度であるという。

 製品ラインアップは4/8/16/32スロットの4モデル。モバイルトラフィックでの時刻同期に必要な「Sync-Ethernet」にも対応し、インターネットバックボーンから大規模データセンターまでの運用に耐えるとしている。

 100GbE対応モジュールは、シャーシ当たり32個の100GbEワイヤポートを搭載する。他社製品に比べて約4倍のポート密度ながら、価格を約8分の1にした。MLXeのほかMLX、XMRの各製品で利用できる。米国カリフォルニア州サンノゼの全世帯にハイビジョン(HD)動画を配信できる容量をサポートするという。

 同社は併せて、IP/MPLSネットワークの設定や監視をシングルコンソールで行える管理ツール「Brocade Network Advisor for Service Providers」も発表した。ネットワーク状態の把握やポリシーベースのプロビジョニング作業を画面上で行える。IBMやHewlett-Packard(HP)、VMware、EMCなどの運用管理システムとも連携して、統合管理を実現できるとしている。

brocade0928.jpg サービスプロバイダー製品担当バイスプレジデント ケン・チャン氏

 米Brocade サービスプロバイダー製品担当バイスプレジデント ケン・チャン氏は、新製品の狙いについて、「トラフィックの急増と収益性の低下に悩む事業者のために、100GbEのソリューションを現実的な手段として提供するためだ」と述べている。

 同氏によれば、HDビデオコンテンツや携帯電話サービスの利用拡大を背景にトラフィックは年率40〜60%のペースで増加しているものの、サービスプロバイダーの1Mbps当たりの収益性は10年前の100分の1に低下したという。

 トラフィックの増加に対応するため、ベンダー各社は100GbE対応製品を投入しているが、「プロバイダーが導入するにはまだ価格が高い。他社に先駆けてコスト効果の高い製品を投入することで、先行導入の獲得を狙う」とチャン氏は語る。

 一部の事業者にとっては、100GbE対応製品の導入が差し迫った課題になっているという。同氏によると欧州で最もトラフィック規模が大きいとされるフランス・パリとドイツ・フランクフルトには480Gbpsの回線が敷設されている。現在は10GbEの回線を48本束ねて運用しているが、「100GbE対応製品に置き換えることで、管理効率が大きく高まる。フルHDのアプリケーションの利用が増えれば10GbEでは対応できず、100GbEを早急に必要としている」(チャン氏)

 企業のデータセンター内でも、サーバの仮想化に加えてデスクトップの仮想化が注目され、チャン氏は100GbEの利用を進める。こうした環境向けに10〜40GbE対応製品の導入を提案するベンダーもあるが、チャン氏は「十分な容量を確保するのは難しい。本製品であればコストを抑制しつつ、将来のトラフィックの増加に備えたネットワークを整備できる」と強調している。

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