NRIセキュアテクノロジーズは、秘密分散技術を用いて分割したデータを複数のデータセンターに保存するサービスを開始した。情報漏えいの防止に有効な手段として注目される。
NRIセキュアテクノロジーズは10月12日、分割したデータを複数のデータセンターで保存するオンラインストレージサービス「SecureCube / Secret Share」の提供を開始した。重要なデータを分割保存する仕組みで、情報漏えい事故を防ぐことができるとしている。
同サービスでは、「秘密分散技術」と呼ばれるデータ分割技術を使用して、データを情報として意味をなさない形態に断片化する。分割されたデータの断片は複数のデータセンターに分散保存されるため、万が一、断片の一部が漏えいしても悪用される恐れがない。またデータセンターは冗長化されているため、断片の一部が失われても復元に支障はないという。
サービスの利用方法は、まず専用ソフトをPCにインストールする。デスクトップ上に作成される専用フォルダに保存したいファイルを移動するだけで、自動的に分割化とデータセンターでの保存の処理が行われる。データを利用する際は、フォルダ内のファイル名をクリックするだけで、自動的に復元される。
利用料金は、1ユーザー当たり月額1700円(税別)で、5Gバイトまで利用できる。容量を追加する場合は1Gバイト当たり150円の追加料金が発生する。
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