NECは、WebOTX ASとCA Introscope 9を連携させた性能改善ソリューションを11月から提供開始する。クラウド事業者視点でサービスのパフォーマンスを可視化するという。
NECは、クラウドサービスやITシステムのサービス品質向上を支援する「性能改善ソリューション」を、2010年11月から提供開始する。本ソリューションはNECのAPサーバ製品「WebOTX ApplicationServer V8.3(以下、WebOTX AS)」と、CA Technologies(以下、CA)のアプリケーション性能管理ソフト「CA Introscope 9」を連携させたものとなる。
NECは「クラウドコンピューティング環境では、複数のテナント(サービス利用企業)で1つのアプリケーションを共有するため、アプリケーションの性能にボトルネックが発生するとテナント全体に影響し、サービスの品質低下を引き起こす」と指摘する。このような事態を防ぐための性能検証にかかる時間とコストが、クラウド事業者の負担になっているという。
性能改善ソリューションは、J2EEアプリケーションで構築されるITシステムやクラウドサービスの性能を、アプリケーション内部の処理単位で可視化する。これにより、性能のボトルネックとなる部分の特定や改善を効率的に行えるという。なお本ソリューションの製品化に先立ち、WebOTX ASはCA Introscope 9の認証を取得している。これにより、アプリケーション内部の処理単位だけでなく、ITシステムやクラウドサービスを提供する事業者の視点でも、性能情報を可視化できるようになった。
価格は税別320万円から。NECは今後3年間で300システムの販売を目指す。なお性能改善ソリューションは2010年10月15日に開催される「CA Expo'10」および2010年11月11日から開催される「C&Cユーザーフォーラム&iExpo2010」に出品される。
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