iPadを利用した会議システムを発売 NRIネットコム

会議にペーパー資料いらず? NRIネットコムはiPadを利用した会議システムサービスを発表した。

» 2010年10月19日 19時21分 公開
[伏見学,ITmedia]

 野村総合研究所の子会社で、Webサイトの構築やコンサルティングを行うNRIネットワークコミュニケーションズ(NRIネットコム)は10月19日、モバイル端末「iPad」を利用した会議システムサービスを発表した。11月1日より提供を開始する。会議資料のペーパーレス化や会議室設備のコスト削減を検討する企業を対象に、1年間で500セットの販売を見込む。

開発担当したNRIネットコム インターネット営業推進室 開発リーダーの佐々木拓郎氏 開発担当したNRIネットコム インターネット営業推進室 開発リーダーの佐々木拓郎氏

 新サービスは、クラウド上あるいは企業内に設置した専用サーバにアップロードした会議用資料(PDFやWord、Excelなどのファイル)を複数の会議出席者がiPadで同時に共有、閲覧するというもの。利用に当たっては、出席者が個人を識別するためのIDおよびパスワードを入力して会議システムにログインし、「会議室リスト」から出席する会議を選択すると、議長が指定した会議資料が自動的にiPadにダウンロードされて閲覧できるようになる。サーバには無線LANやインターネットで接続できるほか、システムはシンクライアント機能が実装されているため、ログアウトすると会議用資料が自動的にiPadから消去される仕組みになっている。同サービスを利用するためのiPadアプリはAppStoreから無料で入手できる。

 画面操作について、基本的には議長が資料のページ表示を切り替えると、出席者のiPad画面に映し出されている資料も自動的にスライドするほか、出席者自身も資料ページを操作できる。システム開発を担当した同社インターネット営業推進室 開発リーダーの佐々木拓郎氏は「今後は、出席者がタッチペンで資料に書き込みができる機能や、議長が画面で指し示している部分をハイライトできる機能を追加していく」と抱負を述べた。

 価格について、クラウドサーバタイプは、サーバ利用料金が月額5万円(会議室20室分、HDD容量5ギガバイト)、サーバ設定や利用説明などを含む初期導入費用が40万円から。社内サーバ導入タイプは、サーバのハードウェア/ソフトウェア費用が90万円、初期導入費用が50万円、年間保守費用が10万円から。

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