Facebookでの上司批判で解雇は不当――米労働当局が主張

Facebookへのネガティブな書き込みで従業員を解雇したり、従業員がネットに会社のことを書くのを制限するのは違法だと米全国労働関係委員会は主張している。

» 2010年11月10日 13時14分 公開
[ITmedia]

 Facebookで上司を批判した女性が解雇されたことに対し、労使問題を扱う米政府機関NLRB(全国労働関係委員会)が不当解雇だと訴えている。

 米コネチカット州の救急サービスに勤めていたこの女性は、上司から顧客の苦情に関する面談を求められた際に、労組代表の同席を要求し、断られた。その後女性は、自宅のPCから自身のFacebookページに上司についてネガティブなコメントを投稿した。この書き込みには同僚から支持のコメントがつき、女性はさらにネガティブな発言を書き込んだ。女性はその後、会社のインターネットポリシーに違反したとして解雇された。

 NLRBは、調査の結果、女性の書き込みは「保護された共同行為」(労働者らが労働条件の改善を要求したり、労働問題について話をするなどの行為)に当たると分かったとしている。また勤務先のインターネットポリシーには、会社や上司への非難を禁止したり、会社の許可なしでネットに会社のことを書くのを禁止する「違法な条項」が含まれていることも判明したとしている。

 この問題についての審問は2011年1月に開かれる予定。

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