ダウンロード販売で売り切れ?オルタナブログ通信(3/4 ページ)

» 2010年11月19日 14時32分 公開
[森川拓男,ITmedia]

ネットスラングをまじめに考察する

 ネットスラングってどういう種類や系統がどういう経緯でできあがったかを知ろうとすると結構大変だった。ところが先日CiNiiでみかけた「ネットの日本語 −2ちゃんねるとニコニコ動画を中心に」という論文には、これが上手に整理して纏めてある。

 まじめにネットスラングを勉強するための論文:今年の一文字:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦


 インターネットを巡回していると、意味のつかみづらい言葉に出合うことがしばしばある。これら“ネットスラング”について、吉川日出行氏「ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦」のまじめにネットスラングを勉強するための論文において、興味深い論文が紹介されていた。ネットスラングの中には、パソコン通信の時代から使い続けられているものや、ネットが普及した後に生まれたものまでさまざまなものが存在する。

 ネットスラングを調べる際には、用語集サイトなどをひもとけばいいが、どうしてそのような言葉が生まれたのかを知るのは難しい。そこで吉川氏が発見したのが、内山弘氏の「ネットの日本語 −2ちゃんねるとニコニコ動画を中心に−」という論文だ。興味がある人は全文を読んでもらいたいが、吉川氏が簡単にまとめてくれている。

 今後も、ネット社会の発達に伴って、新しい“ネットスラング”が登場するだろう。それに対して日本語の乱れと目くじらを立てるのではなく、なぜそのような言葉が生まれてきたのかを考察してみると面白い。

ダウンロード販売で売り切れが?

 ダウンロード販売というのは、売り切れがないというのが良いところだと思ったのですが、予想を上回る売れ行きになると、こういうこともあるんですねぇ。ちょっと驚きました。

 AppStoreでの「売り切れ」って?:走れ!プロジェクトマネージャー!


 インターネットで物品を販売する利点の1つは、ディスプレイする手間と場所が省け、倉庫から直接発送することが可能なところだ。それがデジタルコンテンツならば、保管する倉庫すらいらない。1つのデジタルデータがあれば、それを複数の人間に販売でき、在庫切れになる心配がない――筆者は、そう思っていた。その認識を覆されたのが、大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のAppStoreでの「売り切れ」って?というエントリーだ。

 例えば紙の書籍の場合、初版が完売してしまえば、重版されるまでは売り切れとなる。これがデジタルデータならば売り切れる心配はないはずなのだが、人気が予想を上回り、サーバへの負荷が大きくなると、結果として一時的に「売り切れ」となるケースが登場する。キャパシティを拡大してから販売再開するというが、デジタルコンテンツのダウンロード販売でも「売り切れ」になることがあるとは予想外の出来事だった。

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