ダウンロード販売で売り切れ?オルタナブログ通信(4/4 ページ)

» 2010年11月19日 14時32分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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電子書籍時代の新しい出版の形

 自分では気がつかなかった点を指摘いただいたり、自分で妥協していた部分に新しいアイデアを提供いただいたり、と、いただいたコメントを反映することで、確実に質が高まっていると感じています。

 個人出版ドラフト版への感想が続々。やはり、他人の異なる見方は、とても参考になると実感。:永井孝尚のMM21


 電子書籍が実用的になり、いよいよ普通の人も本を出せる時代になってきた。そして、自費出版、商業出版を経験した永井孝尚氏「永井孝尚のMM21」の「バリュープロポジション・マーケティング ハンドブック (仮題)」ドラフト版は、最終的に70名からご希望をいただきました。ありがとうございました!では、新しく書き進めた電子書籍のドラフト版をレビューしてくれる協力者を募ったところ、70名から希望を受けたという報告があった。さまざまな感想やアドバイスがあり、自分ひとりでは見逃してしまっていたミスや、新しい知見があったという。さらに個人出版ドラフト版への感想が続々。やはり、他人の異なる見方は、とても参考になると実感。でも引き続き取り上げ、「やはりこのような形で公開してよかった」という感想を示している。

 電子書籍は簡単に発行できるが、完成されたものになるかどうかは難しい。そこで、このように未完成の状態でも読者に提示し、意見や感想をもらいつつ完成させていくというのも、電子書籍時代の新しい書籍の作り方かもしれない。

「お受験」と「地域性」

 最近良く思うのが…「お受験は、お受験のためにするものだけではなく、地域と切り離れるためのお受験もある」という事実。

 電子教科書論というものに「お受験」という補助線を引いてみたときに、私に見えるような気がするモノ:今年の一文字:THE SHOW MUST GO ON


 事業仕分けで問題となったのが、教育現場における電子化だ。これを普及させようとすれば、それだけの機材が必要となり、費用が掛かる。

 しかし、何でも電子化すればいいかというと、決してそうではない。岩永慎一氏「THE SHOW MUST GO ON」の電子教科書論というものに「お受験」という補助線を引いてみたときに、私に見えるような気がするモノでも触れられているが、「最低限でも書くところっていうのは手で鉛筆を持って書くという行為は、動物としての人間という側面から、絶対にキーボードや何らかのタッチパッド的なモノに置き換えるべきではないと思える部分があると思う」のだ。

 何しろ、学生時代は自分の手を使ってノートに書いてきた筆者の世代でさえ、ワープロやパソコンを使うようになり、手書きの機会が減っただけで文字を忘れている。読めても、書こうとするときに考えてしまうことがあるのだ。黒板に関しては、チョークの粉などは健康にいいとは思えないので、電子黒板というのはありかもしれないが。

 岩永氏のエントリーを読んで、もう1つ気になったことがある。それは、「お受験は、お受験のためにするものだけではなく、地域と切り離れるためのお受験もある」ということ。地域コミュニティーから脱するための「お受験」、これはなかなか奥深い問題かもしれない。

 以上、11月4〜10日にかけてオルタナティブ・ブログへ投稿されたエントリーの中から、筆者が気になったものを紹介した。本稿からオルタナティブ・ブログに興味を持たれたならば、ぜひほかのエントリーも読んでほしい。

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