ブロケード、データセンター向けスイッチ新製品を発表

ネットワーク製品を提供するブロケードは、データセンター向けのスイッチ製品「VDX 6720」シリーズを発表した。

» 2010年11月26日 15時37分 公開
[伏見学,ITmedia]

 ネットワーク企業のブロケード コミュニケーションズ システムズは11月26日、データセンター向けスイッチ製品「BROCADE VDX 6720」シリーズを発表した。既に11月15日から提供を開始している。

 新製品は、データセンターにおけるイーサネットファブリック構築を支援する10ギガビットイーサネット(GbE)製品で、仮想化データセンターにおけるネットワーク利用率の向上、アプリケーション可用性の最大化、拡張性の増大、ネットワークアーキテクチャの簡素化を実現する。1ラックユニット(VDX 6720-24 Switch)および2ラックユニット(VDX 6720-60 Switch)の2つのモデルが用意されており、ポートのオンデマンド型ライセンス提供によって16ポートから60ポートまで柔軟に拡張できるのが特徴だ。

 同製品の中核になる技術が、同社が今年6月に発表した「Brocade Virtual Cluster Switching(VCS)」だ。これは複数のスイッチをネットワークでつなぐだけで、1台の論理的なスイッチ(論理筐体)として利用できるもので、構成管理を簡素化し、運用上のコストと複雑性を削減する。同社でデータセンターテクノロジー部 部長を務める小宮崇博氏は「データセンターに散在する複数のネットワークを真に統合できるのがVDXだ」と強調した。

 利用シーンとしては、データセンターにおける仮想化環境やクラウド環境の構築に向けた活用のほか、通常のイーサネットとしても利用できる。

 価格は1万700ドル(米国内での参考価格)から。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ