RIM、タブレットのUIデザイン強化を狙いTATを買収

2011年にタブレット市場に参入するRIMが、BlackBerryやPlayBookのユーザーインタフェース向上を目的に、Android向けウィジェットなどを手掛けるデザイン企業TATを買収する。

» 2010年12月03日 08時34分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 カナダのResearch In Motion(RIM)は12月2日(現地時間)、スウェーデンのユーザーインタフェースデザイン企業The Astonishing Tribe(TAT)を買収することで合意に達したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていない。

 TATは2002年創業のスウェーデンのマルメーに拠点を置く非公開企業。モバイル端末、家電、自動車のユーザーインタフェース設計を手掛けている。XMLベースのUIフレームワークや、Android向けのウィジェットを提供しており、Google、Motorola、Samsung、Sony Ericsson、ASUS、富士通、PayPal、Spotifyなどが顧客となっている。

 RIMはTATの買収により、新タブレット「PlayBook」やスマートフォンBlackBerryのユーザーインタフェースの向上に取り組む。PlayBookは2011年初頭に米国で発売し、同年第2四半期中に各国で提供する予定だ。

 RIMのBlackBerryはスマートフォン市場でAppleのiPhoneやGoogleのAndroidと激しいシェア争いを繰り広げている。米Gartnerによると、10月の米国のスマートフォンシェアでBlackBerryはiPhoneに首位の座を譲った

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