それでも、テレビを買わない理由：オルタナブログ通信（4/5 ページ）

[森川拓男，ITmedia]

エコポイント駆け込み需要に見る異常な光景とは？

　売る側も買う側も、何だか疲れてる感じ。人によっては、殺気だっているというか、殺伐としたというか。

　【1.46倍】エコポイントの駆け込みで超混雑する家電店で見た、さすがに異常な光景：中村昭典の、気ままな数値解析

　12月から、エコポイントが減額となった。そこで11月は、「エコポイント駆け込み需要」とでもいうべき事態が発生した。多くのオルタナブロガーも、その騒動に巻き込まれたようだ。

ブロガー	ブログ	エコポイントでテレビを買いました（せんでした）
大木豊成氏	「走れ！プロジェクトマネージャー！」	テレビ買ったんですけどね、何買って良いのか分からず・・・
北添裕己氏	「トラパパ＠ＴＯＲＡＰＡＰＡ」	3D不調？って聞きましたが、っていうか今の3Dだったらそうそう買わないでしょう。壊れて買い換えない限り・・・
小俣光之氏	「プログラマー社長のブログ」	一応テレビを買いに行ってみたが・・・
永井孝尚氏	「永井孝尚のMM21」	エコポイント駆け込み特需！でも、テレビを買わない理由
中村昭典氏	「中村昭典の、気ままな数値解析」	【1.46倍】エコポイントの駆け込みで超混雑する家電店で見た、さすがに異常な光景

　これらのエントリーに共通しているのは、「エコポイント」に踊らされてはいけない、という思いだろうか。テレビを購入した大木氏も、「わが家の20年選手のテレビデオ（もちろんブラウン管）が、ここにきてついに寿命が来てしまいました」という理由からである。永井氏のように、「恐らく1月以降はエコポイント特需の反動が来るので、家電業界もさらに安くていいものを出してくる」と考え、「最悪、アナログ放送が終了してテレビが見られなくなっても、生活には大きな支障はありません」と思う人もいるのだ。

　それにしても、11月末の「エコポイント駆け込み需要」は異常だった。中村氏のエントリーを見ると、「とにかくどの店舗も、テレビ売り場には黒山の人だかり。驚いたことに、どの店でも『商品説明を聞くための順番待ち』が発生しており、すべての店で混雑を整理すべく『商品説明予約受付カウンター』が設けられているのです。早い話、店員さんから商品説明を受けるのに、列に並ばないといけないわけです。いや、正確に言えば、説明は必要なくてすでに購入品を決めているし価格交渉も必要ないから早くしてよお願い！、というお客さんですら、同様に順番待ちなのです。こんな光景、わたしは初めて目にしました」――異常な光景だ。新しいテレビを購入するのは、それなりにワクワクする出来事のはずなのに、そのような様子はみじんもないらしい。その様子を中村氏は、「売る側も買う側も、何だか疲れてる感じ。人によっては、殺気だっているというか、殺伐としたというか。とてもニコニコ笑顔で買い物中♪という光景には見えなかった」という。

　12月、エコポイント特需が終わってからの反動がどうなるだろうか。