Skype、大規模サービス障害でトニー・ベイツCEOが謝罪

世界中のSkypeユーザーに影響を与えた大規模サービス障害について同社のCEOが動画で謝罪し、有料サービスユーザーにSkypeクレジットを提供する計画であると説明した。

» 2010年12月24日 07時35分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 世界の多数のユーザーに影響を与えたSkypeの大規模サービス障害について、同社のトニー・ベイツCEOが12月23日(現地時間)、ビデオメッセージで謝罪した。障害は12月22日(現地時間)に発生し、発生から数時間後には公式ブログで復旧状況についての説明があった。日本時間の24日午前4時現在、まだ完全には復旧していない。

 Skypeは、この障害の原因を一部のソフトウェアで発生した不具合で「スーパーノード」がオフラインになったことにあると説明している。ベイツCEOは、現在およそ1650万人のユーザーがオンラインになっており、正常稼働時の約80%のユーザーがサービスを利用できていると語った。

 IM、音声、動画など、基本的な機能は安定したが、オフラインIMやグループビデオチャットの復旧にはまだしばらく時間がかかるとしている。

 ベイツCEOは「Skype復旧までご辛抱いただいたことをユーザーの皆さんに感謝する」と述べ、有料サービスを利用しているユーザーに対し、Skype料金の支払いに利用できる「Skypeクレジット」を提供する計画であると語った。

 今回の障害は、同社がまだ米eBay傘下にあった2007年8月に発生した障害以来の大規模なものだ。Skypeは来年以降にIPOを計画している。ベイツCEOは元米Cisco Systemsの上級副社長で、10月末にSkype入りした。

 skype 状況を説明するベイツCEO(動画はこちら

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ