クラウドコンピューティングの導入に踏み切れない理由とは何か。ITmedia リサーチインタラクティブの調査では、特に社外のサービスを利用するパブリッククラウドの不安点を尋ねた。
パブリッククラウドに対する不安が「大いにある」との回答は14.2%で、2009年調査から5.9ポイント減少した。一方で「ほとんどない」は7.1ポイント増の12.3%だった。パブリッククラウドを不安視する企業の割合は若干減少したものの、7割近い企業が不安を持ち続けているようだ。(図3参照)
具体的な懸念点には、「セキュリティレベルが分からない」(64.0%)、「自社以外のデータセンターにデータを保管すること」(29.3%)などセキュリティに関する不安が、2009年調査と同様に上位を占めたが、その割合は減少している。セキュリティに関する不安の中身は、「システム管理者が分からない」(61.9%)や「データの所在を把握できない」(52.4%)などだった。
セキュリティ以外のパブリッククラウドに対する懸念点でも、その割合は総じて減少している。現状ではパブリッククラウドを不安視する企業は多いもの、徐々に解消に向いつつあるようだ。(図4参照)
こうしたクラウドコンピューティングに対する企業のマインドを踏まえ、次回からは「メディア横断企画 クラウド討論会2011」で話題となった注目のテーマを取り上げていく。
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