Webブラウザと携帯端末のハッキングコンペを開催――Chromeには賞金2万ドル

Webブラウザと携帯端末ハッキングの腕を競うTippingPointの「Pwn2Own」は3月にカナダで開催する。

» 2011年02月07日 07時52分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Hewlett−Packard(HP)傘下のセキュリティ企業TippingPointは、Webブラウザと携帯端末ハッキングの腕を競うコンペティション「Pwn2Own」を3月に開催すると発表した。

 今年で第5回目となるPwn2Ownは、カナダのバンクーバーで開かれるセキュリティカンファレンスCanSecWestで、3月9〜11日の日程で開催する。現在参加者を募集しているほか、会場でもエントリーを受け付ける。

 テーマは2009年と同様、Webブラウザと携帯端末。WebブラウザはMicrosoftのInternet Explorer(IE)、AppleのSafari、Mozilla Firefox、Google Chromeがターゲットとなる。

 このうちGoogle Chromeについては、Googleが2万ドルの賞金を用意し、同社が開発したコードの脆弱性を突いてサンドボックスをかわし、Chromeをハッキングすることに成功した研究者に授与する。

 一方、携帯端末はDell Venue Pro(Windows 7搭載)、iPhone 4(iOS搭載)、Blackberry Torch 9800(Blackberry 6 OS搭載)、Nexus S(Android搭載)をターゲットとして、端末の情報を取得したり、無断で長距離電話をかけさせたり会話を盗聴したりといった攻撃を仕掛けられるかどうかを競う。

 賞金の総額は、Googleが提供する2万ドルを含めて12万5000ドル。このほかにChromeOSを搭載したGoogleのノートPC「CR-48」やApple MacBook Airなどが賞品として贈られる。

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