帳票類の電子化で印刷枚数を半分以下に――ライフコーポレーション導入事例

スーパーマーケット「ライフ」を運営するライフコーポレーションは、約1000種の帳票の電子化によって、170万ページ分もの紙出力を削減した。

» 2011年02月07日 16時26分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ウイングアーク テクノロジーズは2月7日、帳票基盤ソリューション「Super Visual Formade」が小売業のライフコーポレーションに採用されたことを発表した。基幹帳票の集中管理と大規模なペーパーレス化を実現した。

 ライフコーポレーションは、首都圏や近畿圏を中心にスーパーマーケット「ライフ」を200店舗以上展開する。帳票システムの刷新は、2007年に着手されたオープン系システムによる基幹業務システムの刷新プロジェクトの一環として実施された。

 従来の帳票出力は、本社のシステムで発注台帳の一括管理と印刷を行い、全店舗に配送する運用を行っていた。定型および非定型の帳票は約1000種類に上る。同社で行われる印刷出力の約7割を占めていたという。コストや工数の削減が課題となり、帳票システムの簡素化によって、情報伝達の改善を目指した。

 作業ではまず、既存の帳票類を集約して、公式に提出・保管する定型などの帳票類を整理した。SVFX-Designerで全ての帳票を再設計し、5カ月ほどで完了させた。また、PCなどで作成する非定型の帳票はWebシステムを利用し、Webブラウザで必要な帳票データの閲覧・参照、印刷をできるようにした。

 これらの取り組みにより、店舗用の帳票類の印刷や配送を外部の印刷業者に委託するなどして配送準備に伴う工数をなくした。社内では完全なペーパーレス化を実現した。また170万ページ分の紙出力が削減され、印刷枚数が半分以下になった。その他にも大型プリンタや専門オペレーターなどのコストを削減した。必要な帳票がWeb経由で利用できるようになり、業務の生産性が改善されたとしている。

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