Facebookなどのソーシャルサービスやスマートフォンの普及の影響で、Webメールに費やされる時間が減っている。
米国の12〜17歳のネットユーザーがWebメールに費やす時間は前年比で59%減っている――。米調査会社comScoreは2月7日(現地時間)、米国における2010年のネット利用に関する調査報告「The 2010 U.S. Digital Year in Review」を発表した。
SNSやTwitterなどの新しいコミュニケーションプラットフォームの台頭やスマートフォンの普及の影響を受け、Webメールの利用時間が減っている。全体でも8%減だが、特に若年齢層で顕著で、12〜17歳に次いで、25〜34歳でも18%減っている。
一方、ソーシャルネットワーキングに費やされる時間が増えており、米ネットユーザー全体で前年比12%増え、1人当たり月平均4.5時間が関連サイトに充てられた。
Webサイト別の消費時間ランキングでもこの傾向は明らかで、米Facebookが2010年8月に米Googleと米Yahoo!を抜いてトップに立っている。Facebookは2010年通年の米国でのページビューの10%を占め、インターネットセッションの10回に3回はFacebookへの訪問を含んでいたという。
ソーシャルサービスサイトはFacebook以外もおおむね伸びており、2010年12月時点のユニーク訪問者数は、米LinkedInが前年同月比30%増、Twitter(サードパーティーアプリおよびモバイルからの利用を除く)が18%増だった。ただし、米MySpaceは2位の座を守ったものの27%減だった。
comScoreは、2011年もソーシャルサービス隆盛の流れは続くとみており、こうしたサービスを利用する企業はコンシューマーがサービスをどう使っているのかを理解することが重要だという。今やディスプレイ広告の3分の1以上がSNSで表示されており、ソーシャルメディア向け広告は比較的安価でもあることから、ソーシャルサービスはコスト効率の良い広告媒体だとしている。
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