多様な要望に応えられる「Bizホスティング ベーシック」のサービス戦略:圧倒的なコストパフォーマンスでクラウド市場の活性化と発展に貢献する

業種や規模を問わず、多くの企業がクラウドに強い関心を持っている。しかし、現在知られているクラウドの導入実績では、大企業の事例ばかりが目立つ。必要なサービスを必要な分だけ、効率よく利用できるクラウドの特長は、コストに敏感な中小企業にも魅力的に映るはず。そこで、中小企業に適したクラウド環境について、メディア横断型で実施された「クラウド討論会 2011」のモデレーターを務めたアイ・ティ・アールのシニア・アナリストである舘野真人氏とNTTコミュニケーションズの中山幹公氏が意見を交換した。


“松竹梅”は企業の規模ではなく、用途や目的に応じて組み合わせる選択肢

舘野真人氏 アイ・ティ・アール シニア・アナリスト 舘野真人氏

舘野 現在提供されているさまざまなクラウドサービスを見ると、大規模導入を強く意識したものが多いように感じます。導入実績を見ても大企業の事例が中心で、中小企業にとっては必ずしも選択肢が充実しているわけではないという印象です。

中山 大企業の導入事例がクローズアップされることが多いのですが、中小企業にも着実にクラウドの導入は進んでおり、当社にも多数の引き合いが来ています。中小企業には、まずは簡単に導入できるコストパフォーマンスの高いサービスをお勧めします。ただし、中小企業においても、コスト重視ばかりではなく、セキュリティを重視しなければならない領域もあります。

 クラウドホスティングサービスにも、品質と価格などにより「松竹梅」のような選択肢がありますが、よく大企業は「松」、中小企業は「竹」や「梅」という理解をされる方もいらっしゃいます。しかし、現在の相談案件などからすると必ずしもそうではなく、大企業でも中小企業でも、高品質で自由度の高いものでないと適合しない分野もあります。

 また、そうではない分野には、汎用的でコストパフォーマンスの高いものを導入して、それらを使い分けたり組み合わせたりして使うことで、全体的な導入効果を上げようとされています。

 当社のホスティングサービスには、ミッションクリティカルな業務分野でも安心してお任せいただける「Bizホスティング エンタープライズ」と、初期費用無料(※1)で月額7350円(※2)から利用可能で、コストパフォーマンスにこだわった「Bizホスティング ベーシック」をご用意していますが、必ずしもBizホスティング エンタープライズは大企業向け、同ベーシックは中小企業向けとして提供しているわけでありません。用途や目的に応じて、両方を使い分けていただくために2つのサービスをご用意しているのです。

※1……イントラネットタイプをご利用の場合、アプリケーション接続サービスの初期費用2100円が別途必要になります。

※2……CPU 1ユニット/メモリ 1Gバイト/HDD 100Gバイトの場合。

舘野 中小企業はコストに敏感なため、コストを重視して低価格なサービスを選ぶ傾向が強いと思います。

中山 中小企業においても、コスト重視ばかりではなく、セキュリティを重視しなければならない領域もあります。経営や事業を支える重要なデータやシステムを預ける場合は、中小企業であってもセキュリティや信頼性を犠牲にしてサービスを選ぶのは危険です。

 サービス選びで重要なのは、セキュリティや信頼性に求めるレベルと、その実現にかかるコストのバランスです。こうした要望に柔軟に応えられるのが、Bizホスティング ベーシックなのです。

クラウド市場の活性化と発展がユーザーの利便性向上につながる

中山幹公氏 NTTコミュニケーションズ ビジネスネットワークサービス事業部 販売促進部 BizCITY&ホスティング営業推進 担当部長 中山幹公氏

舘野 Bizホスティング ベーシックは、中小企業のさまざまな要望にも応えられるサービスなのでしょうか。

中山 あらゆる要望に柔軟に応えられる、汎用性の高いサービスです。Bizホスティング ベーシックは、コストパフォーマンスにこだわったサービスではありますが、決して低価格だけがセールスポイントのサービスではありません。

 24時間365日の監視体制をはじめ、データセンターには通信設備を収容していた局舎を活用するなど、高いレベルのセキュリティや信頼性を実現しています。

 また、Bizホスティング ベーシックには、VPNを通じて利用するイントラネットタイプと、インターネットを通じて利用するインターネットタイプの2種類をご用意しています。前者はプライベートクラウドとして、後者はパブリッククラウドとして、用途や目的に応じて使い分けることも、組み合わせて使うこともできるなど、柔軟性の高さも大きな特長です。

舘野 Bizホスティング ベーシックは、さまざまな要望に幅広く応えられる間口の広いサービスということですが、具体的にどのようなかたちで利用されているのでしょうか。

中山 Bizホスティング ベーシックは汎用性が高いので、Webサーバやアプリケーションサーバとして、また、映像配信用のプラットフォームとしてなどさまざまな用途で使われています。また、クラウドでアプリケーションサービスを提供する事業者が、サービス基盤として使っているケースも多いですね。

 BizCITYでは、BizCITY基盤上でクラウドサービスやSaaSアプリケーションを提供する事業者さまを支援する「BizCITYパートナー支援プログラム」を展開しており、事業者さまのサービスを利用するエンドユーザー企業を広げるお手伝いをしています。このパートナー支援プログラムのお陰で、新規のユーザーが見つかったと喜ばれています。このような活動を通じて、これからもクラウドの裾野をさらに広げていきたいと考えています。

 そもそも、Bizホスティング ベーシックには、より多くのユーザーにクラウドを利用していただき、市場の活性化と発展に貢献したいという思いがありました。クラウドの魅力は、ネットワーク上で提供されるさまざまなサービスを、必要に応じて組み合わせて利用できることです。しかし、ユーザーが増えなければ市場に参入する事業者も増えず、サービスは充実しません。

 そこで、導入しやすいコストパフォーマンスと選択肢の提供でクラウドのユーザーを増やすとともに、BizCITYパートナー支援プログラムの提供で事業者のサービス提供を支援して、市場の活性化と発展につなげたいと考えています。

ホスティングとの親和性の高さで多様なサービスラインアップを提供

舘野 クラウド市場を活性化させるには、インフラだけではなく、その上で利用できるサービスの充実が不可欠です。どのようなサービスのニーズが多いのですか。

中山 多くの企業でニーズが高いのが、ファイルサーバのクラウドサービスです。当社では「Bizストレージ」というサービスを提供しており、すでに多くのお客さまにご導入いただいております。

 Bizストレージは、VPNを通じて利用するため、インターネット経由のサービスと違い、安心で快適に利用できます。また、RAID6の冗長構成、1日1回のフルバックアップなどを標準提供しており、安心して利用できる高品質なサービスです。さらには、サービス運用部門でISMS認証を取得しているなど、お客さまの大事な情報をしっかりお預かりします。

舘野 クラウドに対してセキュリティの不安を抱いている企業が多い中で、データや文書を社外に出すことにも不安を感じるのではないでしょうか。

中山 多くの企業では、拠点に分散するファイルサーバや、ユーザーのクライアントPCで文書やデータが管理されていますが、むしろそちらの方が危険です。

 仮に、社内で文書やデータを一元管理するとしても、日々増加するデータ量への対応や、ファイルサーバの管理に伴う業務やコストを自社で賄うのはかなりの負担になるはずです。

 このような課題をお持ちの企業は、Bizストレージを導入することで、データや文書などを一元管理でき、さらにセキュリティ対策やバックアップ対策も一元化できます。また、ファイルサーバの容量を必要に応じて増減でき、運用管理もアウトソースできるので、かなりのコスト削減もできます。

舘野 クラウドでは、「DaaS」(仮想デスクトップサービス)も関心の高いサービスです。

中山 DaaSを利用すれば、端末や場所を問わずいつでも同じデスクトップが利用でき、どこでも仕事ができるユビキタス環境によってワークスタイルの革新が期待できます。ユビキタスは、BizCITYのコンセプトの1つです。BizCITYでは、「Bizデスクトップ」としてラインアップしています。すでに導入実績もありますし、お客さまの関心も高まっています。

 さらに、Bizホスティング ベーシック、Bizストレージ、BizデスクトップProをまとめて導入いただいている企業もあります。このように、BizCITY上のサービスを複数組み合わせて利用すれば、運用保守のワンストップ化やトラフィックの効率化が図れて、さらなるコスト削減やセキュリティ面での安心につながります。今後、こうした企業が増えると考えています。

BizCITY クラウドを活用して社内のサーバ環境を一元化する

サービスごとに異なる品質や信頼性が課題、信頼ある基盤がクラウドの可能性を広げる

舘野 クラウドをフルレイヤで提供するBizCITYでは、今後、アプリケーションについてもサービスを充実させていくのでしょうか。

中山 BizCITYでは、比較的汎用性の高いメールなどのアプリケーションを提供しています。業務用アプリケーションにつきましては、BizCITYのパートナーさまがBizCITY基盤上で多様なアプリケーションをすでに提供しています。今後、より多くのパートナーさまとの協業を通じて、さらにアプリケーションを増やし、クラウドでさまざまなアプリケーションがセキュアでユビキタスに使える環境を拡大して、エンドユーザー企業のコスト削減や業務効率の向上に貢献していければと思っています。

舘野 クラウドを利用することの不安や、コスト削減への不安は拭い去ることができそうですか。

中山 BizCITYは、ネットワークサービスと合わせてワンストップでさまざまなクラウドサービスが利用できる「フルレイヤ」での提供にこだわっています。これまでのように、ばらばらに導入や運用を行うケースと比べて、コスト削減効果は広がりますし、何よりも品質や信頼性への不安を拭い去ることができ、お客さまにとって安心して導入していただけると自負しています。

舘野 ありがとうございました。

特集「クラウドへの疑問に答える!」
【INDEXページ】
クラウドと向き合うための勘所 ――討論会から探るユーザーマインド――
【第1回】
通信事業者のフルレイヤサービスがクラウドへの不安と期待に応える
【第2回】
クラウドを“つなぐ”ホスティングサービスが豊富な選択肢から効果的な導入を実現する
【第3回】
圧倒的なコストパフォーマンスでクラウド市場の活性化と発展に貢献する



提供:NTTコミュニケーションズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2011年3月31日