Symantec、エンドポイントセキュリティ製品を4年ぶりにバージョンアップ

Symantec Endpoint Protection 12では仮想化対応やレピュテ―ション技術を導入。2011年後半のリリースに先駆け、パブリックβを4月に公開する。

» 2011年02月18日 20時01分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 米Symantecは、企業向けエンドポイントセキュリティ製品の最新版「Symantec Endpoint Protection 12」を2011年後半にリリースと発表した。同製品のパブリックβを4月に公開する。

 新製品は4年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。未知のマルウェアなど新種の脅威が激増している状況に対応するため、「Insight」というレピュテーションベースの新たな対策機能を搭載するほか、企業での普及が進む仮想化環境での運用に対応している点が特徴である。

 Insightは、1億7500万以上のユーザーから匿名で提供されるソフトウェアやファイルの特徴、利用状況などの情報を同社のデータセンターで収集・分析し、安全性に関する評価を行う。25億種以上のソフトウェアファイルに関する評価を蓄積しており、出現したばかりの不正なプログラムやファイルであっても、ユーザーに適切な評価情報を提供できるとしている。従来の検出技術の定義ファイルやヒューリスティック、動作解析、HIPS(侵入防止システム)を補うもので、未修整の脆弱性を突く攻撃や特定のユーザーを狙う攻撃への対策が強化されるという。

 仮想化環境への対応では、ホワイトリスト(安全性が確認されたデータのリスト)とInsightの機能を活用して、システム全体に与える影響を最小化した。複数の仮想マシンを同時にスキャンする場合などにシステムリソースが枯渇してしまうのを回避する。またVMware vShieldとの連携で、仮想マシンのセキュリティ状態を効率的に管理できるようにした。

 パブリックβは、同社公認の「付加価値リセラー」やディストリビューター、システムインテグレーターから購入できる。公開当初は英語版だか、シマンテックでは日本語版の提供も計画している。

パブリックβのスクリーンショット(編注:変更される場合があります。)

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